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個人もネットで炎上する時代!SNSに潜むリスクと対策

個人もネットで炎上する時代!SNSに潜むリスクと対策

SNSの普及によって、著名人やインフルエンサーだけでなく、一般の人も大きな発信力を持てるようになりました。その一方で増えているのが、個人のネット炎上です。

SNSでは、たった一つの投稿が多くの人に拡散され、炎上することがあります。一度炎上すると、個人情報の特定や誹謗中傷、解雇や内定取り消しなど、昨日まで当たり前だった暮らしが一変してしまうおそれがあります。

本記事では、個人が炎上しやすい投稿のパターンや炎上した人のその後、実際の炎上事例をもとに、炎上してしまったときの初動対応と風評被害対策、炎上を防ぐための予防策までを解説します。

正しく対策をすれば、炎上の影響を最小限に抑え、もう一度前を向いて生活を立て直すことは可能です。

関連記事
・個人がネットの風評被害を受けたときの対処法・実例・相談先まとめ
・検索結果に出てくる自分の名前や画像を削除する方法
・ネット炎上の火消し対策方法!影響を最小限にする4STEP

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個人もネットで炎上する時代|SNS炎上が増えた背景

個人もネットで炎上する時代|SNS炎上が増えた背景

ネット炎上とは、SNSなどへの投稿や言動に対して批判が殺到し、短期間で一気に拡散される状態のことです。かつては企業や芸能人の問題と考えられがちでしたが、現在は一般の個人も当事者になり得ます。

  • SNSとスマホの普及に伴い炎上件数が増加した
  • 最新調査では炎上の約7割が「個人」によるもの

SNSとスマホの普及に伴い炎上件数が増加した

ネット炎上は、ある時期を境に大きく増えています。その背景の一つと考えられるのが、SNSとスマートフォンの普及です。総務省の「令和元年版 情報通信白書」で紹介された資料では、炎上件数は次のように推移しています。

年炎上件数
2006年41件
2008年78件
2010年102件
2011年341件
2013年483件
2014年667件
2015年1,002件

※エルテス社が指定するまとめサイトに掲載され、かつTwitterのリツイートが50回以上されているものを集計。

参照:総務省「令和元年版 情報通信白書」

日本のSNSは2004年の「mixi」が始まりともいわれますが、当時はまだスマートフォンがなく、パソコンでの利用が中心でした。

2008年に日本でiPhoneが発売され、2011年にLINEが登場したころからスマホでの情報交換が一気に広がりました。同じ時期に、2011年の炎上件数は前年の約3倍に増加しています。

その後もTwitter(現X)やInstagramの「バズる」文化やインフルエンサーの影響力の高まりとともに、2014年から2015年にかけて炎上件数は約1.5倍になりました。

最新調査では炎上の約7割が「個人」によるもの

近年の調査を見ると、炎上の主体は企業よりも個人が多いことがわかります。

シエンプレとデジタル・クライシス総合研究所の共同調査では、2025年11月に確認された炎上147件のうち、著名人が74件(50.3%)、一般人が29件(19.7%)を占めました。

つまり、この月の炎上の約7割は、著名人や一般人といった「個人」によるものでした。SNSを使っている以上、誰もが炎上の当事者になる可能性があると考えておく必要があります。

参照:シエンプレ株式会社・デジタル・クライシス総合研究所「ネット炎上の月次分析(2025年11月分)」

ネットで炎上しやすい個人の特徴

ネットで炎上しやすい個人の特徴

個人が炎上すると、経済活動や人生にまで影響を及ぼす危険性があります。ここでは、炎上しやすい個人の傾向と、炎上の主な原因を解説します。

  • 高校生・大学生などの若年層
  • 芸能人
  • YouTuberやVTuber
  • インフルエンサー

高校生・大学生などの若年層

高校生や大学生などの若年層も、SNSへの不適切な投稿が原因で炎上することがあります。スマートフォンの利用経験が浅く、ネットリテラシーが十分に身についていない状態でSNSを使うと、炎上につながるおそれがあります。

また、「バズる」ことを目的に、周りから認められたい気持ちで過激な投稿をしてしまうと、炎上のリスクが高まります。

未成年の炎上では保護者が責任を問われることもあり、本人も学校生活や進学・就職に影響が出るリスクがあります。

若年層の炎上につながりやすい行動
  • ネットリテラシーが十分でない
  • 承認欲求を満たすための過激な投稿
  • バイトテロなどの不適切行為の投稿
  • 罪の意識の薄さ

芸能人

芸能人は、個人の炎上の代表例です。不倫や薬物使用といったスキャンダルが発覚すると、ワイドショーやネットニュースで取り上げられ、SNSでも一瞬で拡散されます。

SNSでは、直接関係のない人までが意見を言い合うことで炎上が膨らみ、デマや噂まで流れて収拾がつかなくなることがあります。アンチによる誹謗中傷の繰り返しも、炎上を大きくする要因です。

芸能人の主な炎上原因
  • もともとの影響力の大きさ
  • アンチの存在
  • スキャンダルとSNSの親和性

YouTuberやVTuber

YouTuberやVTuberは、チャンネル登録者数や同時接続数(リアルタイムの視聴者数)が活動のステータスになっています。成功したいがために、暴言や過激な内容の動画・配信をしてしまい、炎上するケースがあります。

生配信は一度流すと切り抜かれて拡散され、訂正しても拡散された内容を完全に取り消すことは困難です。

事務所に所属していれば契約解除、個人で活動していても案件の打ち切りや収益化の停止など、経済的な損失につながる可能性があります。

YouTuber・VTuberの主な炎上原因
  • 過激な動画や配信
  • 切り抜き動画の拡散
  • ファンやフォロワーの多さ

インフルエンサー

SNSを仕事にしているインフルエンサーも、炎上しやすい個人です。SNSで頻繁に情報を発信し、フォロワーとの交流も多いため、一つひとつの投稿内容や表現に注意が必要です。

近年は、ちょっとした言い回しが指摘されて炎上することも少なくありません。一度炎上すると過去の発言まで掘り起こされ、被害がさらに大きくなるリスクもあります。

インフルエンサーの主な炎上原因
  • SNSでの頻繁な投稿活動
  • 意図しない不適切発言
  • 過去の投稿の掘り起こし

個人がネット炎上するSNS投稿の5つのパターン

個人がネット炎上するSNS投稿の5つのパターン

個人の炎上の多くは、SNSへの投稿がきっかけです。SNSは拡散性が高いため、不適切な投稿は一瞬で多くの人に共有されてしまいます。ここでは、炎上につながりやすい投稿のパターンを解説します。

  • 社会モラルに反した言動
  • バイトテロなどの違法行為・迷惑行為
  • 政治・宗教に関する対立を招く投稿
  • 悪口や誹謗中傷
  • デマの拡散

社会モラルに反した言動

社会モラルに反した言動は、炎上の大きな原因になります。具体的には、次のような内容です。

  • 性差別・人種差別などの差別的な発言
  • 動物虐待
  • 環境破壊
  • ハラスメント
  • 他人のプライバシーの侵害

注意したいのは、自分にそのような意図がなくても、受け手がモラル違反と感じれば炎上する可能性があることです。

何気ない言葉が大きな問題に発展し得ることを意識しましょう。

バイトテロなどの違法行為・迷惑行為

アルバイト先での悪ふざけを撮影した「バイトテロ」や、飲食店での迷惑行為の投稿は、個人のSNS炎上の代表例です。

ネットリテラシーの低さや承認欲求から、若年層に多く見られます。

店舗内での迷惑行為は、本人だけでなく店舗や運営会社にも大きな被害を与えます。

2023年には、回転寿司チェーン「スシロー」で少年がしょうゆ差しをなめる動画が拡散し、運営会社の株価が下落する事態となりました。

運営会社は少年に約6,700万円の損害賠償を求めて提訴し、同年に調停が成立しています。「悪ふざけ」のつもりの投稿が、多額の賠償請求に発展し得ることを示す事例です。

参照:東スポWEB

政治・宗教に関する対立を招く投稿

政治や宗教に関する投稿も炎上しやすい内容です。

SNSでは強い思想を持つ人同士が対立しやすく、投稿内容に政治や宗教を想起させるものが含まれていると、反対の立場の人から強い非難を受けることがあります。

この場合の炎上は、どちらの主張が正しいかとは関係なく、反発の声が目立つことで広がります。発信する場合は、表現や根拠に十分注意しましょう。

悪口や誹謗中傷

過激な悪口や誹謗中傷も炎上につながります。

かつては「匿名なら許される」という風潮もありましたが、現在は誹謗中傷が名誉毀損や侮辱にあたるとして訴えられる可能性があります。

2022年には侮辱罪が厳罰化され、発信者情報開示の手続きも見直されたことで、匿名の投稿者を特定しやすくなりました。

誹謗中傷をした人は相手に訴えられるだけでなく、SNS上でも批判を浴びる可能性があります。

関連記事
・【2026年最新】SNS誹謗中傷の逮捕事例|逮捕される基準・罪名・弁護士相談と風評被害対策を解説

デマの拡散

真偽が不確かな情報やデマを拡散し、多くの人を混乱させたとして炎上することもあります。

たとえば、2024年の能登半島地震では、虚偽の救助要請を投稿して救助活動を妨げたとして、偽計業務妨害の疑いで逮捕された事例があります。

遊び半分の投稿でも、人生を大きく狂わせる可能性があることを忘れてはいけません。

参照:弁護士JPニュース

個人の炎上がX(旧Twitter)で起こりやすい理由

個人の炎上がX(旧Twitter)で起こりやすい理由

個人のSNS炎上は、特にX(旧Twitter)で起こりやすい傾向があります。その理由として、次の4つが挙げられます。

Xで炎上が起こりやすい理由
  • インプレッション稼ぎを狙った過激な投稿が増えている
  • リポスト機能で一瞬にして拡散される
  • トレンド表示でフォロワー以外にも広がる
  • 気軽に短文を投稿できる

Xでは、条件を満たすとアカウントを収益化できます。収益化には多くのインプレッションを稼ぐ必要があるため、過激な発言でバズらせようとする人が現れ、炎上が起こりやすくなっています。

また、リポスト機能はワンタップで投稿をフォロワー全員に共有できるため、炎上が一気に広がります。

多く投稿されているキーワードを表示する「トレンド」機能によって、フォロワー以外の層にまで炎上が知れ渡ることもあります。

短い文章を気軽に投稿できる反面、言葉足らずで誤解を招きやすい点も、X特有の炎上リスクです。

ネットで炎上した個人のその後(末路)

ネットで炎上した個人のその後(末路)

個人がひとたび炎上すると、その悪影響は計り知れません。

風評被害に悩まされるのはもちろん、その後の人生まで大きく変えてしまうおそれがあります。ここでは、炎上した個人がどうなるのかを解説します。

  • 会社や事務所から解雇・契約解除される
  • 罪に問われる
  • 個人情報を特定される
  • 就職・転職しにくくなる
  • 周りから人が離れていく
  • 風評被害による精神的苦痛を受ける

会社や事務所から解雇・契約解除される

個人の炎上であっても、会社や事務所に所属していれば解雇や契約解除の可能性があります。

「〇〇会社の社員」「〇〇事務所のタレント」として炎上すれば、所属先のブランドも大きく傷つくためです。

「重大なコンプライアンス違反があった」として、炎上が大きくなる前に関係を解消する事例もあります。

所属先が信用への影響を考慮し、契約解除などの対応を取るケースもあるため注意が必要です。

罪に問われる

炎上の内容によっては、刑事事件として罪に問われる可能性があります。SNSでの発言が原因の炎上で問題になりやすいのが、名誉毀損罪です。

公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金に処する。

引用:e-Gov法令検索「刑法」第230条第1項

2025年6月1日に施行された改正刑法により、従来の「懲役」と「禁錮」は「拘禁刑」に一本化されました。

有罪判決が確定すると「前科」となり、その後の人生で不利になるケースがあります。問われる可能性のある罪は、後述の「個人の炎上で問われる可能性のある罪」で詳しく解説します。

個人情報を特定される

個人が炎上すると、ネット上ではその人を許さないとする動きが強まり、名前や住所、勤務先などの個人情報を特定されてさらされる可能性があります。

いわゆる「特定班」は、投稿された写真の背景や過去の投稿など、わずかな情報から個人を割り出します。

住所が特定されると、自宅への嫌がらせやつきまといなど身の危険にさらされるおそれがあり、家族まで誹謗中傷の対象になることもあります。

就職・転職しにくくなる

採用担当者が応募者の名前を検索し、過去の炎上が見つかったことで採用を見送るケースがあります。

企業にとって、過去に問題を起こした人を採用することはリスクになるためです。

名前で検索したときに炎上の記事が表示され続ける限り、何年経っても就職や転職に影響する可能性があります。

周りから人が離れていく

炎上の影響は、プライベートにも及びます。

SNSで拡散された炎上は、友人や知人、取引先にまで知られる可能性があり、仲の良かった人でも距離を置くようになるかもしれません。

交友関係が減ると、楽しみや生きがいを失うことにもつながります。目に見えにくい被害ですが、炎上によって生活の質が低下するおそれがあります。

風評被害による精神的苦痛を受ける

炎上による悪評は、時間が経てば自然に消えると思われがちですが、そうとは限りません。

ネット上の情報は検索すれば誰でも見られる状態で残り続けるため、「デジタルタトゥー」とも呼ばれます。

「この先もずっと言われ続けるかもしれない」という不安が、実際の被害以上に本人を精神的に追い詰めることがあります。

一人で抱え込まず、信頼できる人や専門の窓口に相談することが大切です。

ネット上の情報を完全に消すことは難しくても、検索結果での露出を抑える「逆SEO対策」という方法があります。詳しくは「削除できない情報は検索結果での露出を減らす」で解説します。

個人の炎上で問われる可能性のある罪

個人の炎上で問われる可能性のある罪

個人の炎上は、内容によっては刑事罰や損害賠償の対象になります。

問われる可能性のある主な罪と、具体的な炎上行為は次のとおりです。

問われる可能性のある罪・責任具体的な炎上行為の例
名誉毀損罪「〇〇は詐欺師だ」など、事実を挙げて相手の評価を下げる投稿を拡散する
侮辱罪「バカ」「無能」など、人格を否定する投稿をする
プライバシー侵害
(民事上の不法行為)
本人の許可なく住所や電話番号などの個人情報をさらす
偽計業務妨害罪・威力業務妨害罪「虫が入っていた」と虚偽の投稿で営業を妨害する、店舗で迷惑行為をする
著作権侵害他人が制作した画像や動画を無断で転載する
私事性的画像記録の提供等による
被害の防止に関する法律
(リベンジポルノ防止法)違反
元交際相手のプライベートな性的画像を公開する
脅迫罪「殺す」などの危害予告や爆破予告を発信する

表の行為が常に犯罪になるわけではなく、法律上の要件を満たす場合に罪が成立します。

いずれもSNS上の投稿で成立する可能性があり、有罪判決が確定すれば前科となるほか、刑事罰とは別に、民事で損害賠償を請求されることもあります。

侮辱罪は2022年7月7日施行の改正で法定刑が引き上げられ、「1年以下の拘禁刑もしくは30万円以下の罰金」なども科されるようになりました。

参照:法務省「侮辱罪の法定刑の引上げ Q&A」

匿名でも特定される?発信者情報開示の仕組み

匿名でも特定される?発信者情報開示の仕組み

「匿名アカウントだから大丈夫」と考えるのは危険です。ネット上の匿名投稿でも、発信者情報開示請求という法的な手続きによって、投稿者を特定できる場合があります。

たとえばX(旧Twitter)の匿名投稿の場合、一般的には次の流れで投稿者が特定されます。

  1. SNSの運営会社に開示を求め、投稿者のIPアドレスやタイムスタンプを入手する
  2. IPアドレスを管理するプロバイダに開示を求め、契約者の氏名・住所などを入手する
  3. 特定した投稿者に対して、損害賠償請求や刑事告訴などを行う

2022年10月の法改正により、これらの開示を1つの裁判手続きでまとめて申し立てられる「発信者情報開示命令」の制度が新設され、以前より投稿者を特定しやすくなりました。

さらに2025年4月には、旧プロバイダ責任制限法が「情報流通プラットフォーム対処法」に改められ、大規模なSNS事業者に削除申出への対応体制の整備や削除基準の公表などが義務付けられています。ただし、すべての削除申請が認められるわけではありません。

参照:総務省「インターネット上の違法・有害情報に対する対応(情報流通プラットフォーム対処法)」

開示が認められるかどうかは、投稿が権利侵害にあたるかなどによって裁判所が判断します。いずれにしても、匿名であっても自分の発言には責任が伴うと考えて行動しましょう。

個人の炎上は企業にもリスクがある

個人の炎上は企業にもリスクがある

個人が炎上した場合、通常はその個人に風評被害が及びます。

しかし、場合によっては所属する企業もリスクを負うことがあります。ここでは、企業の人事・広報担当者の方に向けて、個人の炎上が企業に与えるリスクを解説します。

  • 従業員の炎上が会社の責任になる(使用者責任)
  • SNS投稿による機密情報の漏えい
  • 採用時の確認不足によるブランドリスク

従業員の炎上が会社の責任になる(使用者責任)

民法には「使用者責任」という規定があり、従業員が業務の執行について第三者に損害を与えた場合、雇用している会社も損害賠償の責任を負う可能性があります。

ある事業のために他人を使用する者は、被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、使用者が被用者の選任及びその事業の監督について相当の注意をしたとき、又は相当の注意をしても損害が生ずべきであったときは、この限りでない。

引用:e-Gov法令検索「民法」第715条第1項

ポイントになるのは、業務に関連して起きたことかどうかです。

たとえば、勤務中に店舗で撮影した不適切動画や、業務用アカウントでの不適切な投稿は、会社の責任が問われる可能性があります。

SNS投稿による機密情報の漏えい

従業員のSNS投稿から、社内の機密情報や顧客情報が漏れて炎上するケースもあります。

会社への不満から内部情報を投稿する場合もあれば、悪意なく社内の写真を投稿して情報が写り込む場合もあります。

一人の従業員が起こした炎上でも、会社の信用へのダメージは大きくなります。SNS利用ルールの整備や従業員教育に加え、働きやすい職場づくりもリスク対策の一つです。

採用時の確認不足によるブランドリスク

採用した人に過去の炎上歴があり、それが顧客や取引先に知られると、企業のブランドイメージが損なわれる可能性があります。

採用後に発覚しても、それだけを理由に解雇することは容易ではありません。

採用の段階で、公開情報の範囲で応募者に関するリスクを確認しておくことも検討しましょう。

個人のネット炎上事例4選

個人のネット炎上事例4選

ここでは、実際に個人が起こしたネット炎上の事例を紹介します。有名人から一般人まで、SNSでの炎上が本人や周囲に影響を及ぼした事例です。

事例時期炎上のきっかけその後
フリーアナウンサーの投稿2024年男性の体臭に関する投稿事務所が契約解除
自転車の逆走動画2024年逆走して車の進路を妨害名前や住所を特定する動き
大学生の無銭飲食2014年無銭飲食とそれをほのめかす投稿大学が処分を決定するまで自宅謹慎
人気YouTuberの動画2025年事故に関する不謹慎な発言謝罪後も批判が続く
  • フリーアナウンサーが男性の体臭に関する投稿で炎上した事例
  • 自転車の逆走で車を妨害した動画が炎上した事例
  • 大学生の無銭飲食が炎上した事例
  • 人気YouTuberの不謹慎な発言が炎上した事例

※以下の事例は、公開されている報道をもとに2026年11月時点の情報でまとめたものです。
特定の個人や団体を批判する意図はなく、炎上の経緯やその後の影響を知っていただくことを目的としています。当社は各事例に関与しておりません。

フリーアナウンサーが男性の体臭に関する投稿で炎上した事例

2024年、女性フリーアナウンサーがSNSに投稿した、夏場の男性の体臭が苦手だという内容の投稿が炎上しました。

SNS上では「男性への差別ではないか」との指摘が相次ぎ、本人は投稿を削除しましたが批判は収まりませんでした。

所属事務所は不適切な投稿があったとして、契約の解除を発表しています。

この対応には「一度の投稿で厳しすぎる」という声と、「当然だ」という声で賛否が分かれました。

たった一度の投稿でも、仕事を失うほどの影響があることを示す事例です。

参照:デイリースポーツ(2024年8月11日)

自転車の逆走で車を妨害した動画が炎上した事例

2024年、自転車で道路を逆走した女性が、対向する自動車の前で立ち止まり、進路を妨げる様子を捉えた動画がSNSで拡散され、炎上しました。

交通違反をしているにもかかわらず威圧的な態度をとっているとして非難が殺到し、名前や住所を特定しようとする動きにまで発展しました。

個人情報が特定されると、時間が経っても炎上が掘り起こされやすくなり、その後の生活にも長く影響します。

参照:弁護士ドットコムニュース(2024年4月16日)

大学生の無銭飲食が炎上した事例

2014年、大学生のグループが飲食店で無銭飲食をしたとして炎上しました。発端は、被害を受けた店舗の従業員による「無銭飲食をされた」という投稿です。

同じころ、無銭飲食をほのめかす投稿が見つかったことで関与した学生が特定され、大学は当該学生を正式な処分が決まるまで自宅謹慎とし、全学生への指導を徹底すると公表しました。

このような炎上は、本人だけでなく所属する学校の評判にも影響することがあります。

参照:ITmedia NEWS(2014年6月18日)

人気YouTuberの不謹慎な発言が炎上した事例

2025年、当時チャンネル登録者数170万人を超えていた人気YouTuberが、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故について、笑いながら不謹慎な発言をしたとして炎上しました。

発言部分の切り抜き動画がSNSで拡散され、本人たちは謝罪動画を公開しましたが、「謝れば済むのか」といった厳しい批判が続きました。

登録者数の多い発信者ほど、一つの発言が切り抜かれて広く拡散され、謝罪後も批判が収まりにくいことを示す事例です。

参照:デイリースポーツ(2025年2月10日)

個人がネットで炎上してしまったときの初動対応

個人がネットで炎上してしまったときの初動対応

炎上してしまったときは、慌てて行動する前に落ち着いて状況を整理することが大切です。被害の拡大を防ぐために、次の順番で対応しましょう。

  1. 状況を確認し、証拠を保存する
  2. 問題の投稿への対応を決める
  3. アカウントの公開範囲やコメントを制限する
  4. 身の危険や誹謗中傷は警察・弁護士に相談する

関連記事
・誹謗中傷やデマに「どうすればよいかわからない」時の初動対応・相談先・解決策を解説

ステップ1:状況を確認し、証拠を保存する

まずは、どの投稿が、どこで、どのように批判されているのかを確認します。自分への誹謗中傷や個人情報のさらし、脅迫などの投稿があれば、投稿のスクリーンショットとURL、日時を記録しておきましょう。

後から投稿が削除されると、削除請求や発信者情報開示請求、警察への相談に必要な証拠が残らなくなります。

ステップ2:問題の投稿への対応を決める

自分の投稿に誤りや不適切な表現があった場合は、言い訳をせず、誠実に謝罪することが基本です。

ただし、黙って投稿を削除すると「逃げた」と受け取られ、批判が強まることもあります。削除する場合は、謝罪や説明とあわせて行うかどうかを検討しましょう。誤解による炎上であれば、感情的に反論せず、事実関係を簡潔に説明します。

ステップ3:アカウントの公開範囲やコメントを制限する

批判のコメントが殺到している場合は、アカウントを非公開にしたり、返信できる相手を制限したりして、一時的に拡散を抑えます。

批判に一つひとつ反応すると、その発言がさらに炎上の材料になります。落ち着くまでは発信を控えることも大切です。

ステップ4:身の危険や誹謗中傷は警察・弁護士に相談する

殺害予告や自宅への嫌がらせなど身の危険を感じる場合は、すぐに警察に相談してください。度を越えた誹謗中傷や個人情報のさらしについては、弁護士に相談すれば削除請求や発信者情報開示請求を検討できます。

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個人のネット炎上のその後の対策

個人のネット炎上のその後の対策

炎上が落ち着いたあとも、ネット上に残った情報によって風評被害が続くことがあります。適切な対策をとれば、影響を最小限に抑えて、新しい一歩を踏み出すことは可能です。

  • ネガティブな投稿の削除申請をする
  • 削除できない情報は検索結果での露出を減らす
  • 炎上と適度に距離を置く

ネガティブな投稿の削除申請をする

まずは、風評被害の原因になっている投稿の削除を申請します。

各サイトやSNSの利用規約に沿って、削除申請フォームがあればそれを利用し、なければ運営者に直接依頼します。

削除するかどうかは運営者が判断しますが、名誉毀損やプライバシー侵害にあたる投稿は削除されやすい傾向にあります。

2025年4月に施行された情報流通プラットフォーム対処法により、大規模なSNS事業者には削除申出への迅速な対応が求められるようになりました。

削除できない情報は検索結果での露出を減らす

利用規約違反と認められない場合、削除申請が認められないことがあります。

しかし、削除できない場合でも、検索結果での露出を減らすという方法があります。

SNSや掲示板の投稿が特に問題になるのは、GoogleやYahoo!で名前を検索したときに上位に表示される場合です。

そこで有効なのが、ポジティブな情報を上位に表示させて、ネガティブな情報を目立たなくする「逆SEO対策」です。

検索結果で上位に表示される情報ほど、ユーザーの目に触れやすい傾向があります。1ページ目にネガティブな投稿が表示されなくなるだけでも、風評被害の軽減が期待できます。

名前の検索候補に「炎上」などのネガティブな言葉が表示される場合は、サジェスト対策もあわせて検討しましょう。

関連記事
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炎上と適度に距離を置く

風評被害対策を進める中で、目をそらしたくなるような暴言や悪口が目に入ることは避けられません。

炎上に正面から向き合いすぎて心が疲れてしまわないよう、適度に距離を置き、気にしすぎないことも大切です。

家族や友人など、信頼できる人に話すだけでも気持ちは楽になります。

つらい気持ちが続く場合は、専門の相談窓口や医療機関を頼ることも考えてください。電話やSNSで相談できる窓口は、厚生労働省の「まもろうよ こころ」で探せます。

個人がネットで炎上しないための5つの予防策

個人がネットで炎上しないための5つの予防策

個人のネット炎上は、日頃から意識していればある程度は防げます。もちろん、自分ではどうにもならない炎上もありますが、何もしないよりも炎上のリスクを減らすことが期待できます。

炎上を防ぐためのチェックポイント
  • 匿名でも実名で発信している意識を持つ
  • 不確かな情報は発信しない
  • SNSの公開範囲を限定する
  • 投稿前に内容を見直す
  • 過去の投稿を見直しておく

匿名でも実名で発信している意識を持つ

SNSでは実名で活動しない人が多く、発言への責任感が薄れがちです。

しかし、炎上して発信者情報開示が行われれば、匿名でも実名や住所が明らかになる可能性があります。

自分の名前で発信しているつもりで投稿すれば、不適切な発言をしにくくなります。

投稿前に一呼吸おいて、「誰かを傷つけていないか」と自分に問いかける習慣をつけましょう。

不確かな情報は発信しない

話題のニュースは多くの人の関心を集めるため、つい早く発信したくなります。

しかし、情報が不確かなうちに発信し、それが誤りだった場合、多くの人を混乱させることになります。

デマを流したとして炎上すれば、周囲からの信用を失うおそれがあります。公式発表など信頼できる情報源を確認してから話題にするよう心がけましょう。

SNSの公開範囲を限定する

アカウントの投稿をフォロワー限定にするなど、公開範囲を絞ることも炎上のリスク回避になります。不特定多数の人に共有される可能性を下げられるためです。

ただし、限定公開でもスクリーンショットで拡散されることはあります。公開範囲を限定していても、投稿は誰に見られてもおかしくないという前提で発信しましょう。

投稿前に内容を見直す

感情的になって勢いで投稿したり、お酒に酔った状態で投稿したりすると、炎上を招きやすくなります。

投稿前に文章を冷静に読み返し、不適切な表現や誤解を招く表現がないかを確認しましょう。

写真や動画を投稿する場合は、背景に住所や個人を特定できる情報が写り込んでいないかも確認が必要です。

過去の投稿を見直しておく

炎上が起きると、「この人も前に同じようなことを言っていた」と過去の投稿を探されることがあります。今は何もしていなくても、過去の投稿が掘り起こされて炎上するリスクがあるのです。

SNSを使い始めたころの投稿には、問題につながりそうな発言が含まれていることがあります。事前に見直して削除しておけば、炎上の予防になるだけでなく、万が一炎上した際に被害が拡大するのを防ぐことにもつながります。

個人のネット炎上に関するよくある質問

個人のネット炎上について、よくある疑問にQ&A形式でお答えします。

Q:一般人でもネットで炎上することはありますか?

あります。シエンプレとデジタル・クライシス総合研究所の調査では、2025年11月に確認された炎上のうち約2割が一般人によるものでした。フォロワーが少ないアカウントでも、投稿が拡散されれば誰でも炎上する可能性があります。

Q:炎上した投稿は削除したほうがいいですか?

不適切な内容であれば削除を検討すべきですが、何の説明もなく削除すると「逃げた」と受け取られ、批判が強まることがあります。謝罪や説明とあわせて削除するのが基本です。また、自分への誹謗中傷の投稿は、削除や相談の前にスクリーンショットなどで証拠を残しておきましょう。

Q:炎上はどのくらいで収まりますか?

SNS上の話題としては、数日から数週間で落ち着くことが多いといわれます。ただし、ニュース記事やまとめサイト、検索結果には情報が残り続けるため、名前で検索されたときの影響は長く続く可能性があります。

Q:匿名アカウントなら特定されませんか?

特定される可能性があります。名誉毀損などの権利侵害がある場合、被害者は発信者情報開示請求によって、SNSの運営会社やプロバイダから投稿者の情報の開示を求められます。2022年10月の法改正で手続きが見直され、以前より特定しやすくなっています。

Q:炎上した過去を検索結果から消すことはできますか?

名誉毀損やプライバシー侵害にあたる投稿は、サイト運営者やGoogleへの削除申請で削除できる場合があります。削除できない情報についても、逆SEO対策によって検索結果での露出を減らすことは可能です。

Q:炎上で精神的につらいときはどうすればいいですか?

一人で抱え込まず、家族や友人など信頼できる人に相談してください。誹謗中傷については法務省の人権相談や違法・有害情報相談センター、心の不調が続く場合は医療機関や、厚生労働省の「まもろうよ こころ」で紹介されている相談窓口も利用できます。身の危険を感じる場合は、すぐに警察に相談しましょう。

まとめ:個人のネット炎上は誰にでも起こり得る。予防と早めの対策を

個人のネット炎上は、SNSを使っていれば誰にでも起こり得るリスクです。炎上すると、個人情報の特定や解雇、就職への影響、風評被害による精神的苦痛など、その後の人生に大きな影響を及ぼします。

一方で、SNSの使い方や発言に配慮すれば、炎上の多くは未然に防げます。万が一炎上してしまった場合も、落ち着いて初動対応を行い、削除申請や逆SEO対策などを進めれば、風評被害を最小限に抑えることが可能です。

日頃から炎上のリスクを意識して、SNSを安全に利用しましょう。

アクシアWEBマーケティングラボ

炎上後に名前で検索するとネガティブな情報が表示されてお困りの場合は、アクシアカンパニーの逆SEO対策・サジェスト対策をご相談ください。

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