Yahoo!ニュースは、速報性や利便性の高さで多くのユーザーに支持されています。
しかし、Yahoo!ニュースの記事や投稿されるコメントによっては、個人や企業へ風評被害をもたらしてしまうリスクがあります。
Yahoo!ニュース側でも対策は行われていますが、それですべての風評被害や人権侵害が守られているわけではありません。
本記事では、Yahoo!ニュースのメリットやデメリットに触れ、風評被害が生じる背景や対策、さらに記事やコメントの削除方法について解説します。
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コンテンツ目次
Yahoo!ニュースのメリット
Yahoo!ニュースのメリットの多くは、速報性の高さにあります。
ただ、速いというだけではありません。
それ以外にもYahoo!ニュースには、様々なメリットがあるので詳しく解説していきます。
Yahoo!ニュースのアプリで通勤中でも手軽に見れる
Yahoo!ニュースには専用のアプリがあります。
Yahoo! JAPANの機能をまとめた総合アプリもありますが、Yahoo!ニュース単独のアプリもあることから、よりニュース記事の閲覧に特化して使いやすい特徴があります。
通知を設定しておけば、Yahoo!ニュース編集部がまとめた朝刊、昼刊、夕刊が届くので、通勤電車やお昼休みに手軽にニュースをみることができるので便利です。
オリンピックやワールドカップの時は特集が組まれるので、スポーツを見るならYahoo!ニュースというイメージは強いです。日本人はYahoo! の利用者が多い国なので、同じサイトで速報を見て結果を共有しあう楽しさもあります。
ランキングやトピックスで最新の話題が分かる
Yahoo!ニュースにはアクセスランキングとコメントランキングがあります。
これは、それぞれアクセス数とコメント投稿数順にニュースを並べたものですが、この機能によって今世間がどんなことに注目をしているのかが可視化されます。
インターネットは、ついつい自分の興味のあることだけを調べてしまいがちです。
またその行動が反映されて、自分に提供される情報もより自分の興味のあることばかりに偏ってしまい、受け手の情報格差が生まれやすいというデメリットがあります。
このようなランキングがあることで、世間と自分の情報の需要のズレを知ることが可能です。
トピックスでは、最新の重要な情報だけがまとめられており、時間のない人にも世間の注目ニュースを簡潔に知ることができます。
Yahoo!ニュースの記事に対する読者のコメントが見れる
Yahoo!ニュースの記事には、コメントの投稿機能があります。このコメントはYahoo!アカウント(電話番号設定が必要)があれば投稿でき、コメントに対しての返信も可能です。また閲覧は誰でもできます。
Yahoo!ニュースは、ニュースを見るだけでなくインターネット上の人と議論を交わせる場にもなっています。
コメントに対して「共感した」「なるほど」「うーん」のリアクションもワンタップでできることから、例えば見当違いのコメントがあったとしても「うーん」が多ければ、そのコメントが賛同されていないことが瞬時に分かるため、より有益な議論ができる仕組みになっています。
なお、コメント投稿には電話番号の設定が必須です。
これは誹謗中傷等のコメントを別のIDで投稿する行為を防ぐYahoo!ニュース側が行っている対策の一つです。
コメントが目に入らないようにしたい場合は、コメント右下の「コメント非表示」のボックスにチェックを入れて非表示にすることが可能です。
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地震や天気、台風速報がリアルタイムで見れて便利
Yahoo!ニュースでは、自然災害の速報もリアルタイムでYahoo! JAPANトップページからすぐに確認ができます。
日本は災害大国です。
特に台風と地震は、私たちの生活にいつ降りかかってもおかしくない自然界の驚異の一つなので、これらの情報がトップページからすぐに見れるということは大切なことです。
災害時は通信状況が不安定な状況もおおいに想定されます。
なるべく少ないクリック数で、知りたい情報にたどり着けることは被災者にとってありがたいことです。
Yahoo!ニュースのアプリでは地震、津波、大雨、火山など細かく防災通知設定ができるので、非常時にすぐに情報を取得して、危険から身を守る行動を取れるようにしましょう。
Yahoo!ニュースのデメリット
Yahoo!ニュースは、速報性、利便性の高さなど多くのメリットがありますが、中にはデメリットになる要素も存在します。
ここでは、Yahoo!ニュースのデメリットについて解説していきます。
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風評被害を受ける可能性がある
Yahoo!ニュースの記事は、自由にコメントが投稿、閲覧できる大きなメリットがあります。
一方で、そのコメントに誹謗中傷や事実無根のデマなどを書かれてしまうリスクがあります。風評被害を受けている多くは、その記事の中で取り扱われている個人や企業です。
記事の内容がショッキングでスキャンダラスなものであるほど、コメント欄が盛り上がってしまい、ついつい調子に乗って法律に触れてしまうような過激なコメントを投稿してしまう人が出てきます。
コメントに返信機能があることも、コメント投稿者同士での言い合いが多くなり、過激な表現の助長に繋がっています。
Yahoo!ニュースでは、風評被害にならないような対策や、投稿に関してのガイドラインを設けていますが、注目度が高い記事は投稿数があまりに多いので、それらの網をかいくぐってコメントが投稿されてしまうこともあります。
信憑性のない記事を信じてしまう
Yahoo!ニュースでは、審査に通過した媒体しか記事の配信ができません。
しかし、中にはクリック稼ぎを狙ったいわゆる「釣り」と呼ばれる記事も存在します。そのような記事は、特にタイトルを過激な表現にしてしまう傾向が見られます。
結果、タイトルと記事の内容に大きな乖離が生まれてしまい、記事を読まずにタイトルだけを見た人が誤った情報の受け取り方をする可能性が高まります。
そのようなことを防ぐためには、記事をタイトルだけで判断しないことと、記事の掲載元が信用できる媒体なのか確認することがとても大切です。
特に個人が書いているエキスパート認定されたアカウントの記事は専門性が高い反面、偏った意見が多く事実の裏付けなどが乏しいこともあるので注意しましょう。
Yahoo!ニュースは誰が書いてる?
Yahoo!ニュースは、Yahoo! JAPAN専属の記者や報道機関が記事を書いているわけではありません。
日本の様々な報道機関が自分たちの記事をYahoo!ニュースを通して掲載しています。
Yahoo!ニュースの記事を見れば、その記事のトップに媒体名が記載されているので、その記事が誰によって書かれたものかはすぐに確認することが可能です。
Yahoo!ニュースに記事を配信するには、LINEヤフーの審査を通過しなければいけません。
LINEヤフー記事配信エントリーフォームから申請が可能ですが、法人名、編集の専門領域、ライター人数、記事作成から公開までのフローなど、入力項目は多く審査が厳しいことが伺えます。
誰でも気軽に記事を配信できてしまうと、ニュースサイトとしての信用性が欠落してしまうので、審査が厳しいことはメリットと捉えるべきです。
Yahoo!ニュースの風評被害が起こる背景
Yahoo!ニュースでは、風評被害が起こりやすい環境が整っています。
なぜ風評被害が起こりやすいのか、その背景を見ていきます。
芸能人のスキャンダルが多い
Yahoo!ニュースでは、芸能情報を多く取り扱っています。
中には芸能人のスキャンダルもあり、これらはアクセス数やコメントも多く、Yahoo!ニュースのトピックスやランキングでも上位に表示されます。
人は誰でも、芸能人のような地位や名誉のある人が転落していく様に興味を持ってしまうものです。
そのような芸能人の記事に対して、悪口を書き込んで優越感に浸る人が出てきてしまいます。
「有名税」といって、有名な人は多少の我慢をしろという考え方がありますが、芸能人も私たちと同じ一人の人間で、人権は守られなければいけません。
芸能人には過激なアンチが多いことも特徴です。アンチは相手を貶めることしか考えていないので大きな風評被害につながる可能性があります。
速報だけで憶測のコメントが飛び交いやすい
Yahoo!ニュースは速報性の高さが魅力の一つですが、風評被害の観点においてそれはデメリットになることもあります。
例えば刑事事件で、誰かが容疑に掛けられていたとしても、その真相がはっきりと明確ではないまま記事として配信されていることも多いです。
結果、その記事には事実確認のない憶測だらけのコメントが投稿されてしまいます。
「絶対アイツがやった」というような決めつけの言葉は、その本人に大きな風評被害として降りかかることになります。
ゴシップ好きの人が、噂をさらに広めようとコメントに書いたことが間違って伝わりさらなる風評被害を生むこともあります。
X(旧ツイッター)の投稿がリアルタイム検索に表示される
Yahoo!ニュースとは直接的に関係があるわけではありませんが、Yahoo! JAPANにはリアルタイム検索という機能があります。
リアルタイム検索とは、X(旧ツイッター)の投稿をリアルタイムで投稿時間の早いものから順に見れる検索機能です。
Yahoo! JAPANのトップ画面の検索フォームのタブを切り替えるだけで簡単に通常検索からリアルタイム検索に変えることができるので、Yahoo!ニュースと同様にリアルタイム検索を使って、ニュースに対する世間の声を確認する人もいます。
リアルタイム検索の大きな特徴は、X(旧ツイッター)にログインしなくても、X(旧ツイッター)の投稿が見れることです。
X(旧ツイッター)の投稿は、Yahoo!ニュースのコメントに比べて、投稿時の審査などもないため誹謗中傷や過激な表現に対しての規制が甘くなっています。
X(旧ツイッター)の投稿が、Yahoo! JAPANを通して簡単に見れてしまうことは、風評被害を助長しているとも言えます。
Yahoo!ニュースは検索結果にも表示されやすい
Yahoo!ニュースは、Yahoo!ニュースだけでしか記事が見れるわけではありません。通常のYahoo! JAPANの検索結果においても、Yahoo!ニュースの記事が表示されてしまいます。
その記事をクリックするしないに関わらず、検索者の目にその記事のタイトルは入ってしまいます。
特に週刊誌が書いたYahoo!ニュースの記事は、タイトルがクリック稼ぎの「釣り」になっていることも多く、タイトルだけでその人の印象が悪くなるような誤解を与えてしまう可能性が高いです。
Yahoo! JAPANのサイトそのものがSEO(検索結果の上位に表示される施策)に強いため、Yahoo!ニュースの記事は多くの人の目にさらされやすい傾向があります。
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Yahoo!ニュースの風評被害の事例
ここでは、実際のYahoo!ニュースのコメントの風評被害の例を紹介します。
以下、ご紹介する事例に関して、
当社は、関係性もとい、ご紹介している事例におけるいかなる関与もしておりません。以下の内容について一切の責任を負いません。内容に関するご質問やご対応はできかねますので、あらかじめご了承ください。
企業の風評被害の事例
小林製薬が販売している、紅こうじのサプリメントにより健康被害が出たという事件がありました。
この事件でも様々な憶測が飛び交うことになり、以下のようなコメントが寄せられています。
小林製薬に存在意義はゼロ。厚労省は一刻も早く事業停止処分を下し廃業させるべきだ。
前からこの会社はうさん臭かったから本当に天罰といえる 製薬会社と名がついておきながら、実際作ってるのはといわれると 本来の製薬会社とか似ても似つかぬ物ばかり 製薬の看板をおろしてほしい
小林製薬の製品、もう買うことは無いな
すでにコメント欄の中に、もう小林製薬の商品を買いたくないといったコメントがあり、不買運動という形で風評被害が出ています。
企業の風評被害は企業全体のイメージを損なうため、問題の商品だけでなく多くの商品の売り上げにも影響が出てしまいます。
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芸能人の風評被害の事例
お笑い芸人の松本人志さんが、女性問題に対して週刊文春を名誉棄損で訴えた事件があります。
記事は2024年10月27日に投稿され、投稿時に裁判の決着はまだ付いていません。
そこに以下のようなコメントが寄せられました。
破廉恥なことをする松本人志さんより破廉恥なことをしない 爆笑問題太田さん 明石家さんまさん ナイナイさん とんねるずさんの方が社会的信用がある。
もう、セコい遊びしてた還暦おじさんの話題はいいです
松本氏は こんだけ長く裁判になって たとえ勝訴になっても、いままでみたく 女性遊びするんだろうし、
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/39a404c31794a15bdcfab719d7e6c2562ad441ee/comments
これらのコメントは、事実が不確定であるにもかかわらず、まるでそうであるかのような断定を含んだ表現があり、風評被害に繋がる可能性があります。
スポーツ選手の風評被害の事例
2024年パリ五輪の柔道で、永山竜樹選手とフランシスコ・ガリゴス選手との試合で誤審があったのではないかという記事があります。
この事件の本質は、審判が間違って「待て」を掛けたことと、「待て」を掛けたにもかかわらず、それに気づかずに技をかけ続けたガリゴス選手を止めようとしなかった審判側の問題ですが、ガリゴス選手にも以下のようなコメントが寄せられました。
殺人行為ですまさしく。 ルールを守らない格闘技はただの殺し合いです。 ガルゴスの言い訳は人としてあり得ない。相手に何かあったらどう責任取るんですか。
アメリカ人とは「死」の感覚が違うのかもしれません。また、勝負で多少、審判が停めても強引に数発相手に攻撃することを、あまり重たく捉えないのかもしれません。歴史も証明しているし。
平気で銃で人を射殺するような国は、クビ締めによる殺人未遂も同じように解釈するんですね。 あなた達に柔道の精神は、到底理解出来ないと思いますよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/39a3f367ff3c2396b78741e0bee6b98b106c3b0b/comments
ガリゴス選手を「殺人」呼ばわりするような非常に攻撃的な誹謗中傷が目立ちます。
永山選手が抗議したことをアメリカのメディアが批判したという内容も含んでいたため、アメリカ人に対する人種差別も多く見受けられました。
Yahoo!ニュースでくだらない記事が多い理由
Yahoo!ニュースは、最新の話題のニュースを手軽に知ることができる一方で、くだらない記事が多いというイメージを持っている人も少なくありません。
ここでは、なぜそのような記事が多いのか、その理由を解説します。
クリックを誘導するような煽り文句の記事が多い
Yahoo!ニュースは、Yahoo! JAPANのトップページからクリックすることなく話題の記事のタイトルを確認することができます。
記事の投稿者は、記事をクリックしてもらうためにタイトルに命をかけています。
そのため、タイトルだけで人を引き付けるような釣りタイトルも多く、実際その記事の中身をのぞいてみたら、中身のない噂話だったというようなことも多いです。
トップページの記事のタイトルの文字数は、15文字程度とかなり絞られています。
タイトルと記事の中身に大きな乖離が生まれることで、期待はずれのくだらない記事だなと感じることが多くなります。
PV稼ぎの信憑性を度外視したフェイクやデマが多い
Yahoo!ニュースでは、週刊文春やフライデーのようないわゆるゴシップを多く取り扱う週刊誌も、記事を配信しています。
そのため、中には明確な証拠がないのにも関わらず、まるで本当にあったかのようなフェイクやデマのような記事があるのも事実です。
度が過ぎた内容だと、読書は「それって本当なの?」と、その記事の信憑性に疑いを持ちます。
また、そのような記事を多く目にすることで「どうせ噂話でしょ」と、記事に対する信用を読者が持たなくなってしまい、Yahoo!ニュースはくだらない記事が多いという印象が付いてしまっている可能性があります。
Yahoo!ニュースの記事は削除できる?
Yahoo!ニュースの記事で、もし個人や企業が風評被害のリスクにさらされたら、その記事は削除できるのか。
ここでは、Yahoo!ニュースの記事の削除に関して解説します。
Yahoo!ニュースが禁止している記事内容
Yahoo!ニュースでは、不適切な記事が配信されないように、記事入稿に関するガイドラインが設けられています。
ガイドラインで禁止されている内容を以下に簡潔にまとめました。
Yahoo!ニュースでは、これらのガイドライン違反が認められたものは修正か削除を行うとしています。
Yahoo!ニュースの記事を違反報告する
Yahoo!ニュースには、直接記事を削除してもらうように申請する機能はありません。
ただし、ガイドライン違反にあたる記事を違反報告することは可能です。
違反報告の手順は簡単で、対象の記事の左下に「記事に関する報告」という文字があるので、それをクリックすることで違反報告ができます。
違反報告は、7つの項目からどのような違反なのか、その種類を選ぶだけの簡潔なものです。
もう少し具体的に記事の違反内容を指摘して報告したい場合には、Yahoo!ニュースのお問い合わせフォームに直接問い合わせる必要があります。
出稿元に削除依頼する
記事を書いた出稿元に直接削除依頼をすることも一つの手段です。
Yahoo!ニュースの記事は、すべて記事の出稿元が明確になっています。記事の右上に媒体名が書かれており、それが媒体のサイトの記事のリンクにもなっているため、出稿元を特定することは簡単です。
中には個人の専門家が書いている記事もあります。その場合は、個人のサイトやSNSのリンクが貼られているので、そこから本人へメールやDMで削除依頼することになります。
相手が削除に応じない場合、弁護士を通じて裁判所で仮処分として削除命令を出す方法もあります。
削除できなくても見たくない記事は非表示にできる
ニュースの内容によっては、事実無根のデマや誹謗中傷を好き放題に書かれてしまうことがあります。
ただ、それを書かれた当事者の精神的苦痛は計り知れません。その記事が元で、思い詰めて命を絶ってしまう人もいて、誹謗中傷は社会問題になっています。
二度とそのような記事を見たくないと思う人がいるのは事実です。
Yahoo!ニュースのブラウザ版では、おすすめに上がってきた記事を非表示にすることができます。
各記事の右下に×ボタンがあるのでそちらをクリックすれば非表示になります。
また、その記事に類似する記事も表示されにくくなるので便利です。
記事を削除することも大事ですが、自分の心を守ることも大事です。
Yahoo!ニュースのコメントは削除できる?
Yahoo!ニュースでは、記事以外にコメントによる誹謗中傷も多く見受けられます。
ここではYahoo!ニュースのコメントが削除できるかどうかについて解説します。
Yahoo!ニュースが禁止しているコメント内容
Yahoo!ニュースのコメントの投稿には、コメントポリシーと題したガイドラインが定められています。
ガイドラインで定められているコメントの禁止内容を以下に簡潔にまとめました。
記事の投稿にも同じようなガイドラインがあったように、どちらも人権を侵害する内容に関しては細かく禁止項目が定められています。
自分のコメントは削除できる
Yahoo!ニュースでは、他人のコメントを削除することはできませんが、自分のコメントは気軽に削除することができます。
そのため、誰かを傷つけるような表現をしてしまったから削除したいと思った場合にも、すぐに削除が可能です。
削除は、マイページに入ると自分のコメントが一覧で出てくるので、そこの「削除」をクリックするだけで簡単にできます。
誹謗中傷を含んだコメントは度が過ぎると、訴えられる可能性があります。他人を傷つけていないかどうか十分に注意し、不適切だと感じたら削除しましょう。
Yahoo!ニュースのコメントを違反報告する
Yahoo!ニュースでは、コメントポリシーに違反したコメントを違反報告することができます。
各コメントの右上に「非表示・報告」と書かれており、そこをクリックすることで報告が可能です。報告の詳細は100文字以内で説明する必要があるので、簡潔にわかりやすい内容にしましょう。
Yahoo!ニュースでは、多様な意見のコメントを取り上げることを重要視しているため、違反であったとしてもその程度の差によっては削除してもらえない場合があります。
発信者情報開示で投稿者を特定し削除依頼する
コメントが自分にとって大きな風評被害や人権侵害につながり、どうしても削除したい場合には、法的な手段を使います。
Yahoo!ニュースのコメントは、その投稿者の匿名性が保たれているため、まずは投稿者を特定しなければなりません。
具体的には、LINEヤフーに対しプロバイダ責任制限法に基づいて発信者の情報開示を行います。
投稿者の連絡先や住所が特定できれば、直接、本人に対して削除申請を、内容証明郵便などを使って行います。
相手が削除に応じない場合は、裁判所を通じて仮処分で削除命令を出すことになります。これらの手続きには弁護士の力が必要です。
Yahoo!ニュースが行う誹謗中傷、風評被害対策
Yahoo!ニュースは、記事やコメントが誹謗中傷や風評被害に繋がることを認識しており、それらの被害を少しでも減らせるように、いくつかの対策を講じています。
ここでは、それらの対策について紹介します。
専門チームによる24時間365日パトロール
Yahoo!ニュースでは、コメントポリシーに基づいて、AIによる不適切なコメントの解析、検知、自動削除と、専門チームによる24時間365日のパトロールが行われています。
これにより、不適切なコメントの早期発見を実現しています。
パトロールで発見した不適切なコメントは削除対応を行い、また犯罪予告や名誉棄損のような法律に関わることは、削除に加えて警察へ通報するといった対応を行う場合もあるようです。
繰り返し違反した者には投稿停止措置
Yahoo!ニュースでは、過去にガイドライン違反のコメントを投稿した人に対して、注意喚起や投稿内容を再考するようなメッセージを送っています。
また、違反のコメントを繰り返す人に対しては、投稿停止措置という厳しい対応が取られます。
このような取り組みによって、アンチのような何度もしつこく悪口を書くような人を取り締まることが可能です。
事前にメッセージを送ることで、そのような人への抑止力やモラルの教育にもなっています。
AIによるコメントの添削モデルを導入
2024年、Yahoo!ニュースに、コメント添削モデルというAI機能が導入されました。
コメント添削モデルとは、誰かが不快と感じる表現に対して、コメント投稿前にその箇所を指摘して「表現を見直しませんか?」とポップアップが出てくる機能です。
修正は強制するものではありませんが、このような機能で事前に不適切なコメントの発生を減らすことができます。
AIでは他にも、違反コメント数が多い記事のコメント欄を自動で非表示にする機能が2021年に導入されています。
コメント投稿の携帯電話番号の設定必須化
Yahoo!ニュースでは、コメント投稿時に携帯電話番号の設定が必須になりました。
なぜこのような規制がかかったのかというと、悪質な投稿を繰り返すユーザーが投稿停止措置を受けても、別のIDを作って同じように悪質な投稿を繰り返していたからです。
電話番号の設定が必要になると、同じ電話番号で複数のIDを作れなくなるため、そのような悪質な行為ができなくなります。
この規制の導入後、月平均の投稿停止措置を受けるID数が56%も減少し、大きな成果をあげています。(LINEヤフー調べ)
Yahoo!ニュースの風評被害対策のまとめ
Yahoo!ニュースは速報性が高く利便性もありますが、コメントや過激な記事により風評被害が発生するリスクも抱えています。
Yahoo!ニュース側は、AIや専門チームによる監視、違反者に対して投稿停止措置などの対策を実施していますが、それですべての風評被害に対応できているわけではありません。
利用者側も記事の信憑性を確認し、不適切なコメントを見つけたら報告するなどの対策が必要になってきます。
風評被害を受けないためにも自営の意識をもって、Yahoo!ニュースと向き合っていきましょう。
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