「コアアップデートのたびに検索順位が下落してしまう…」
企業の風評被害対策に取り組む中で、このような悩みを抱えるWeb担当者は少なくありません。
Googleのコアアップデートは、検索エンジンの評価基準を根底から再構築する大規模な改定です。
そのため、従来の表面的な逆SEO手法では評価を落としてしまい、押し下げていたネガティブサイトの再浮上を許してしまうリスクが高まっています。
コアアップデートの影響に左右されずに、安定的な順位を維持するには、コアアップデートの仕組みとこれまでのアルゴリズム改変の歴史で「Googleが何を大切にしてきたか」を読み取ることが重要です。
本記事では、2026年最新のアルゴリズムの動向を踏まえ、コアアップデートが逆SEOに与える影響、順位が変動した際の正しい対応手順、そしてアップデートの影響を受けにくい逆SEO対策の考え方まで詳しく解説します。
そもそもGoogleの「コアアップデート」とは?

Googleのコアアップデートとは、検索アルゴリズムを大規模に刷新し「評価基準の全体的な見直し」を行う更新のことです。
検索結果の精度や利便性を向上させる目的で、年に数回実施され、Webサイトの順位に大きな影響を与えます。
まずは基本的な概要と、コアアップデートがいつ実施されたか、どんな改訂が行われたかを確認する方法を解説します。
- コアアップデート=評価基準の全体的な見直し
- コアアップデートがいつ行われたか確認できる場所
- コアアップデートの改定内容が発表される場所
コアアップデート=評価基準の全体的な見直し
コアアップデートとは、Googleが検索アルゴリズムの評価基準を全体的に見直す大規模な更新のことです。
Google公式では、コアアップデートを行う目的を「有用で信頼できる結果を検索ユーザーに提供するというGoogleの使命を果たす」こととしています。
スマートフォンが普及し、生成AIが台頭するなど、ユーザーを取り巻く検索環境や情報のあり方は日々変化しています。
10年前と現在とでは、人々が求める情報の質も、信頼できるコンテンツの定義も全く異なります。
仮に10年前と同じ評価基準を使い続けていれば、時代遅れの不正確な情報が上位に表示されてしまい、Googleの目的は達成できません。
社会の変容やテクノロジーの進化に合わせて評価基準を刷新し、その時代に即した「正しい情報・専門性・信頼性」を正しく届けるために、Googleも常に最適化を続けているのです。
よく「コアアプデに被弾した」という言い方をする人がいますが、これはまさにコアアップデートによって評価基準が変わり、順位が大幅に下落したことを意味します。
逆SEOの観点においては、自社サイトの下落だけでなく「ネガティブサイトの予期せぬ再浮上」を引き起こす要因となるため、注意が必要になります。
コアアップデートがいつ行われたか確認できる場所

画像出典:Google Search Status Dashboard
コアアップデートの実施時期や過去に行われた履歴は、Google公式の「Google Search Status Dashboard」で確認することができます。
このダッシュボードでは、コアアップデートだけでなく不正行為を検出・排除するスパムアップデートなどの他の更新履歴も、一覧で公表されています。
コアアップデートは基本的に事前予告なく突然開始されます。
ちなみに2021~2025年の傾向では、年に2〜4回ほどのペースで実施されています。
上記の画面の「DATE」に記載されているのがアップデートの開始日、そして「DURATION」に更新にかかった所要時間が示されています。
コアアップデートは一瞬で更新されるものではなく、ロールアウトと言って、新アルゴリズムを全世界のシステムへ順次適用していくための一定の時間を要します。
DURATION欄に緑色のチェックマークが付いていれば、ロールアウトが完了したことを意味します。
コアアップデートの改定内容が発表される場所

画像出典:Google 検索セントラルブログ
Googleの検索アルゴリズムの具体的な仕組みや基準が、詳細に公開されることはありません。
これは、アルゴリズムの隙をついた悪質なSEO対策やスパム行為を防ぐためでもあります。
しかし、影響度の大きいコアアップデートが実施された際は、Google公式の「Google 検索セントラルブログ」にて、改定の目的や評価の方向性に関する解説記事が公表されることがあります。
このブログ一覧ページでは、アルゴリズムの更新履歴や最新のポリシー変更に関する公式アナウンスが時系列でまとめられています。
通常はブラックボックスとなっているGoogleの評価方針や修正意図を把握するための貴重な一次情報源となるため、ダッシュボードとあわせて、このGoogle検索セントラルブログの解説記事も必ずチェックしましょう。
過去にコアアップデ-トで評価基準が大きく変わった出来事

Googleの検索アルゴリズムは、Web上のコンテンツの質の変化やユーザー行動に合わせて進化を続けてきました。
これまで実施されたコアアップデートの中でも、特に評価基準が大きく見直され、SEOに大きな転換点をもたらしたものをまとめました。
| 時期 | アップデート・出来事 | 改定の主なポイント |
| 2011年2月 | パンダアップデート | 低品質コンテンツやコピーページの排除 |
| 2012年4月 | ペンギンアップデート | 自作自演リンクや悪質な被リンク対策 |
| 2017年12月 | YMYL領域における信頼性の厳格化 | 医療・健康・お金など人生に影響する分野の評価見直し |
| 2018年3月 | モバイルファーストインデックスの本格導入 | モバイル版(スマホ)サイトの評価をメイン基準に変更 |
| 2018年8月 | E-A-T評価の本格化 | 専門性・権威性・信頼性のスコア付けを明確化 |
| 2024年3月 | ヘルプフルコンテンツシステムの統合とAI・スパム対策の強化 | ユーザー重視評価のコア組み込みと大量生成コンテンツの抑制 |
| 2026年5月(番外編) | AI検索におけるGoogleの方針 | 巷で言われているAI検索対策に関する誤解を解いた |
それぞれの出来事が検索環境にどのような影響を与え、評価基準をどう変えたのかを時系列順に解説します。
【2011年2月】パンダアップデート(低品質・コピペコンテンツの排除)
2011年に行われたパンダアップデートは、「ユーザーへ即座に最も関連性の高い回答を届ける」というGoogleの理念のもと実施された、検索結果の品質を劇的に向上させた歴史的アップデートです。
当時の発表では、米国の検索クエリ全体の約11.8%に大きな影響を与えるほどの大規模な改定となりました。
このアップデートの目的は、コンテンツの質と独自性を厳密に評価することでした。
他サイトからのコンテンツのコピー(無断転載)や、ユーザーにとって価値がないサイト、単純に役に立たない低品質なページ。
独自の調査データ、深掘りされた分析・考察、詳細なレポートなど、オリジナルで高品質な情報を提供するサイト。
このパンダアップデートを機に、単に情報を集めただけのサイトや内容の薄いコンテンツを大量生成する手法は崩壊し、現代のSEOにおける「一次情報の重要性」と「質の高いコンテンツ作成」の基礎が確立されることとなりました。
参考:Google Official Blog Finding more high-quality sites in search
【2012年4月】ペンギンアップデート(自作自演・悪質リンクの排除)
2012年のペンギンアップデートは、ユーザーの利便性を無視して検索順位を不当に操作するブラックハットSEOを排除し、健全なサイト運営を行うWebサイトを適切に評価するための大規模なコアアップデートです。
このアップデートでは、Googleの「品質に関するガイドライン」を逸脱し、人工的な手法で順位を引き上げようとするWebサイトの評価を引き下げる措置が取られました。
- リンクプログラムへの参加や自作自演による不自然な被リンクの獲得
- 検索エンジン向けにキーワードを過剰に詰め込む行為
- ユーザーの役に立たない裏技や抜け道を使った人為的な順位操作
一方でGoogleは、裏技や人為的な操作に頼らず、常にユーザー目線で健全なサイト制作を行う「ホワイトハットSEO」の重要性を改めて強く提唱しました。
この改定は全世界すべての言語で同時に導入され、英語の検索結果で約3.1%、ウェブスパム率の高い言語では約5%の検索クエリに影響を及ぼすほどインパクトの大きいものでした。
不自然な被リンクや過度なSEO操作といった外部的・技術的な不正を厳しく取り締まる契機となり、特に被リンク獲得に対する考え方を根本から変えることとなりました。
参考:Google Search Central Blog 良質なサイトをより高く評価するために
【2017年12月】YMYL領域における信頼性の厳格化
医療や健康といった人生や身体に直接影響を与える分野において、情報の信頼性と正確性を厳しく問うために実施されたのが、2017年の通称「医療・健康アップデート」です。
このコアアップデートは、日本国内の検索環境を対象に行われ、医療・健康に関連する検索クエリのおよそ60%にも及ぶ大規模な影響をもたらしました。
医療従事者、専門家、医療機関などから提供される、専門的知見と根拠に基づいた信頼性の高いコンテンツ。
専門家による監修や客観的な根拠を欠いた個人ブログや、SEO目的で大量作成された質の低いヘルスケア情報。
現在Web記事の中には、専門家による監修が行われている記事を見かけることがありますが、それらはこのコアアップデートに対応していった姿と言えるでしょう。
人々の生命や資産に関わるYMYL(Your Money or Your Life)領域における専門性・信頼性の担保が重要視されたことで、SEOの技術対策だけでは太刀打ちできない大きな転換点となりました。
参考:Google Search Central Blog 医療や健康に関連する検索結果の改善について
【2018年3月】モバイルファーストインデックスの本格導入
モバイルファーストインデックスは、Googleが評価・ランキングの基準とするコンテンツを、従来の「PC版サイト」から「モバイル版サイト」へと大きく移行させた歴史的な転換点です。
1年半に及ぶテスト期間を経て、2018年3月より順次適用が開始されました。
PCよりもスマートフォンからの検索ユーザーが主流となった時代背景を受け、「ユーザーが実際に目にしているモバイル端末での表示内294804容を正しく評価する」ことを目的に導入されました。
現在の実際のSearch Console画面(上図)でも、クロールを行うユーザーエージェントが「スマートフォン用 Googlebot」と表示されており、スマホ画面を基準に評価が行われていることが分かります。
この導入を機に「スマホでの閲覧性や使いやすさを最優先でサイト設計する」という現代のSEOの基準が確立されました。
【2018年8月】「E-A-T(専門性・権威性・信頼性)」の評価の本格化
2018年のコアアップデートを皮切りに、GoogleはWebサイトやコンテンツの評価軸として「E-A-T」と呼ばれる品質基準の評価を本格化させました。
これは検索ユーザーへより関連性と信頼性の高い情報を提供することを目的に実施されるものであり、この改定以降、コンテンツの質や作成者の信頼性が順位決定に大きく影響するようになりました。
Googleのアルゴリズムは、人間が「信頼できる」と感じる基準(E-A-T)と同じ結果を導き出せるよう、さまざまなシグナルを組み合わせ評価を行っています。
この改定により、単に検索エンジン向けにキーワードを網羅しただけの記事ではなく、「誰が・どのような専門性をもって発信しているか」が問われる時代へと突入しました。
参考:Google Search Central Blog 2018 年 8 月の Google コア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと
「E-A-T」から「E-E-A-T」への進歩
その後、Googleは2022年12月に検索品質評価ガイドラインを改定し、従来のE-A-Tに「Experience(経験)」の頭文字を加えた「E-E-A-T」を発表しました。
これにより、専門性や信頼性に加え、「作成者が実際に体験・使用・訪問したからこそ語れるリアルな一次情報」が高く評価されるようになりました。
生成AIなどによるコンテンツの量産が進む現代において、実体験に基づく独自の知見(Experience)は、SEOにおいて差がつく重要な指標となっています。
参考:Google Search Central Blog 品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加
【2024年3月】ヘルプフルコンテンツシステムの統合とAI・スパム対策の強化
2024年3月のコアアップデートは、複数のコアシステムに対する改定が同時に行われた過去最大級に複雑なアップデートで、ロールアウト(順位の段階的反映)にも約1か月を要する異例の規模となりました。
このアップデートでは、それまで独立したシステムとして機能していた「ヘルプフルコンテンツシステム」などがコアランキングシステムに統合され、検索上位だけを狙って作られたコンテンツを排除する仕組みが大幅に強化されました。
また、生成AIの普及や悪質なSEO手法の巧妙化に伴い、新たに3つのスパムポリシーが導入・厳格化されました。
単に検索エンジンの攻略を目的に量産された粗悪な記事や、ドメインパワーに頼った不正なSEOを強力に排除し、「ユーザーを第一に考えた独自の有用なコンテンツ」が正しく評価される環境が整備されました。
参考:Google Search Central Blog 2024 年 3 月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシーについてウェブ クリエイターが知っておくべきこと
【2026年最新】AI検索におけるGoogleの方針
これは「コアアップデート」ではありませんが、近年の急速なAIの進化と検索環境の変化において、コアアップデートと同等レベルで影響力の大きい最重要発表であったため、ここで合わせて取り上げます。
Googleは、AI Overviews(AIによる概要)やAIモードなどのAI検索機能に対して「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」というガイドラインを2026年5月に公開し、明確な評価方針を示しました。
この方針で「AI専用のAEOやGEOといった特別な対策が必要なのか」といった世間の疑問に対し、Googleは生成AI検索においても、従来のSEOのベストプラクティスが引き続き有効であることを明言しました。
またAI検索対策として、一部で提唱されている以下のようなテクニックについて「必要のないこと」と明確に否定しました。
- llms.txtなど、AI用の特殊なファイルやマークアップの設置
- AIに読み取らせるためのコンテンツの過度な細分化
- AIシステムに向けた不自然な文章のリライトやロングテールキーワードの過剰な網羅
AI技術がどれほど進化しても、評価の根幹にあるのは「訪問したユーザーにとって役に立ち、満足できる情報を提供できているか」という原則です。
小手先のAIハック行為に振り回されることなく、確実なSEOの基礎と独自性のあるコンテンツ作成に集中することが、AI検索時代においても最大の成果を生み出すポイントであることが表明されました。
参考:Google Search Central Blog Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する
Googleコアアップデートが逆SEOに与える影響

Googleのコアアップデートは、一般的なSEOだけでなく、ネットの風評被害対策として実施される逆SEO(ネガティブサイトの順位押し下げ)の成果にも大きな影響を及ぼします。
アルゴリズムの評価基準が大きく見直されることで、これまで順調に機能していた対策が突然効果を失ったり、予期せぬ順位変動が発生したりするリスクが存在します。
ここでは、コアアップデートの実施が逆SEO対策にどのような影響を与えるのか、主な2つの観点から解説します。
- 評価基準が変わったことによるネガティブサイトの再浮上
- 古い逆SEO手法が無効化されるリスク
評価基準が変わったことによるネガティブサイトの再浮上
逆SEOは、自社の公式メディアやポジティブなWebコンテンツの順位を引き上げることで、誹謗中傷記事や掲示板などのネガティブサイトを検索結果の下位に押し下げるのが基本的な仕組みです。
しかし、コアアップデートによってGoogle全体の評価基準が再構築されると、過去に押し下げたはずのネガティブサイトが再び再浮上するケースがあります。
これには、主に2つの要因が考えられます。
アルゴリズムの改定により、例えば「ユーザーの生の声」や「リアルな体験談」が重視される方向へ評価軸がシフトした場合、掲示板やレビューサイトのネガティブな書き込みがGoogleに再評価され、順位が浮上してしまう可能性があります。
逆SEOのために運用していたポジティブなサイト群(オウンドメディアやプレスリリース、関連サイトなど)がコアアップデートの影響で順位を落としてしまうケースです。押し下げ役となっていた複数のサイトの評価が下がると、相対的にネガティブサイトが上位へと繰り上がってしまいます。
一度ネガティブサイトを1ページ目から排除できたとしても、年に2〜4回程度実施されるコアアップデートのタイミングで順位は常に再計算されます。
そのため、逆SEO対策は「一度下がったら完了」ではなく、コアアップデート通過後も検索結果の変動をモニタリングし、上位に表示させている自社コンテンツの品質を維持し続けることが不可欠です。
古い逆SEO手法が無効化されるリスク
コアアップデートによって、スパム対策システムやコンテンツ評価基準が年々厳格化しているため、かつて風評被害対策として行われていた「裏技的な逆SEO手法」や「安易な押し出し施策」は通用しなくなっています。
これらの古い手法に頼ると、効果が出ないばかりか、対策のために作成したサイトがスパム判定を受けたり、最悪の場合は自社ブランドの信用失墜に繋がったりする大きなリスクがあります。
過去によく使われていたが、今では通用しない逆SEO手法には、以下のようなものがあります。
内容の薄い量産サイトで検索枠を埋める手法。「大量生成されたコンテンツの不正使用」とみなされ、インデックス除外やペナルティの対象になります。
他者のドメインパワーを借りて急速に上位化させる手法。
スパムポリシーの改定(期限切れドメイン・サイトの評判の不正使用)により厳しく取り締まられており、急落リスクが高くなっています。
押し下げたいサイトへ悪質な被リンクを送りつける手法。現在のGoogleはスパムリンクを自動的に無効化(無視)するため、相手の順位は落ちず完全に無意味な施策となっています。
現代の逆SEOにおいて、品質を伴わない数だけを増やして無理やり枠を埋めるようなブラックハット手法は通用しません。
Googleの求める評価基準(E-E-A-T)に則り、高品質なコンテンツを健全に育てるホワイトハットSEOによる正攻法が不可欠です。

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コアアップデートで順位変動した時の対応の流れ

コアアップデートによって自社サイトの順位や検索結果に大きな変動が生じた際、最も避けるべきなのは焦って不要な修正を行ってしまうことです。
ロールアウト期間中の軽率な変更は、かえって状況を悪化させるおそれがあります。
アップデート発生時に冷静に現状を把握し、適切な対策へつなげるための基本的な対応の流れを3つのステップで解説します。
- アップデート完了までは焦らず静観する
- どのページがどう動いたか変動パターンを記録・比較する
- 「自社サイトの下落」か「ネガティブサイトの上昇」かを見極める
1. アップデート完了までは焦らず静観する
コアアップデートの発表直後やロールアウト期間中は、検索順位が一時的に大きく乱高下することがよくあります。
このタイミングで最も重要なのは、順位が動いたからといって焦ってサイトの修正を行わないことです。
もし、ロールアウト中に記事のリライトやサイト構成の変更を行ってしまうと、その後の順位の動きが「アップデートの影響」なのか「自身の修正の影響」なのかを判別できなくなってしまいます。
そのため、Googleの「Google Search Status Dashboard」で、ロールアウト完了が発表されるまでは、一切の改修を行わずに静観するのが鉄則です。
すべてのサーバーへの適用が終わり、順位が落ち着いた段階で初めて正確な状況把握と対策へと進みます。
2. どのページがどう動いたか変動パターンを記録・比較する

アップデート完了から1週間経過したら、Google Search Consoleを使って「コアアップデート開始直前の1週間」と「コアアップデート後の1週間」のパフォーマンスデータを比較・分析します。
1週間待つ理由としては、完了直前に比較してしまうと、その一週間分のデータはロールアウト中の期間も含むこととなり、純粋な比較ができないためです。
また分析を行う際は、サイト全体を一括で見直すのではなく、影響を受けた「ページ」や「検索クエリ(キーワード)」ごとに切り分けて状況を把握することが重要です。
例えば、2位から4位へ下がった程度の軽微な変動であれば、抜本的な対策や安易な修正を行う必要はありません。
一方で、4位から29位へ落ちるような大幅な順位低下が見られるページやクエリについては、優先して原因の調査と改善の検討が必要になります。
影響を受けたページを特定した後は、その場しのぎの軽微な修正や安易なリライトは避け、ユーザーにとって真に読みやすく有益な形へ品質改善を目指すことが大切です。
3.「自社サイトの下落」か「ネガティブサイトの上昇」かを見極める
コアアップデート後にネガティブサイトが再浮上した際、その原因が「自社のサイトの評価が下がったこと」なのか、それとも「ネガティブサイトの評価が上がったこと」なのかを正しく見極めることが重要です。
自社サイトの順位だけが大きく落ちている場合は、自社コンテンツの品質や評価低下に原因があるため、記事のリライトや改善を行うのが正しい対応です。
一方で、自社サイトの順位は大きく変わっていないのにネガティブサイトだけが浮上してきた場合は、検索全体の評価基準が変わり、相手の評価が高まった可能性があります。
また、ネガティブサイトのような本来評価されにくいはずのページが上昇している場合、評価基準そのものに関する大きな改定が行われた可能性があります。
このような場合は、まず「Google 検索セントラルブログ」などの公式発表をチェックし、今回のアップデートでどのような評価方針や改定意図が提示されているかを確認しましょう。
公式の発表内容からGoogleが重視するポイントを把握した上で、自社サイトの修正や新たなコンテンツの投入といった適切な対策を進めていくことが重要です。
コアアップデートに左右されない逆SEO対策の考え方

Googleのコアアップデートは年に数回実施され、そのたびに検索エンジンの評価基準が見直されます。
つまり逆SEO対策では、アップデートのたびにネガティブサイトが再浮上するリスクを抱え続けることになります。
そのため、コアアップデートの影響に左右されず、長期的にネガティブサイトの順位を押し下げるためには、アルゴリズムの変化に強い環境を構築することが不可欠です。
コアアップデートに影響されにくい持続可能な逆SEO対策の4つの考え方を解説します。
- ドメイン評価の高いプラットフォームを活用する
- 自社サイトのE-E-A-T(実体験・専門性・信頼性)の徹底強化
- YoutubeやSNSなど多角的なドメインで検索画面を占有する
- サジェスト対策や法的削除請求も併用する
ドメイン評価の高いプラットフォームを活用する
過去のコアアップデートの歴史を振り返っても、すでにGoogleから高いドメイン評価を得ているプラットフォームは、大幅な順位急落を起こしにくく評価が安定している傾向があります。
これは、Googleがサービス開始当初から採用している「PageRank」をはじめとするリンク分析システムが、現在も進化を重ねながらランキングシステムのコアとして機能し続けているためです。
つまり、信頼性の高い被リンクを多く持つドメインは、アルゴリズムの改定を受けても評価の基盤が揺らぎにくくなっています。
そのため独自ドメインではなく、以下のようなドメイン評価が高いプラットフォームを活用し、情報発信することでコアアップデートの影響を受けにくくなります。
- PR TIMES
企業公式の一次情報として被リンクの獲得もしやすく、圧倒的なドメイン評価を持っています。
- note
シンプルなHTML構造に加え、一次体験(実体験)を綴る文化があるためドメイン評価が高いです。
- SNS(X、Instagramなど)
速報性が高いため検索エンジンにも素早くインデックスされ、上位枠を迅速に確保できます。
参考:Google Search Console リンク分析システムと PageRank
自社サイトのE-E-A-T(実体験・専門性・信頼性)の徹底強化
Googleは、2017年の「医療・健康アップデート」を皮切りに、検索結果における情報の正確性や専門性を厳しく審査するようになりました。
その後、評価軸は「E-A-T(専門性・権威性・信頼性)」として体系化され、さらに実体験の要素を加えた「E-E-A-T」へと段階的に強化・拡張されてきた経緯があります。
こうした歴史的な流れからも分かる通り、現在のコアアップデートにおいてE-E-A-Tの強化は避けて通れない最重要テーマです。
自社サイトのE-E-A-T要素を高めることは、アルゴリズム変動による順位下落を防ぐだけでなく、ネガティブサイトを安定して押し下げるための確固たる土台となります。
具体的には、4要素ごとに以下のような対策を進めます。
実際の体験談や検証データ、オリジナル写真・動画といった「一次情報」を盛り込み、独自性の高いコンテンツを作成します。
有識者や専門資格の保有者による執筆・監修を行い、テーマを深く絞り込んだ情報を発信します。
公的機関や大手メディアからの引用・被リンクを獲得するほか、外部での実績や掲載情報を明記して社会的評価を高めます。
運営者情報や著者プロフィールの明記、お問い合わせ窓口の設置などで、サイト全体の信用度を担保します。
参考:Google Search Console E-E-A-T と品質評価ガイドラインについて
YoutubeやSNSなど多角的なドメインで検索画面を占有する
Googleには、特定の1サイトが検索上位を独占しないよう制御する「サイト多様性システム」が導入されています。
このシステムにより、単一のWebサイトだけで検索結果の1ページ目を埋め尽くすような逆SEO手法は、構造上不可能です。
どれほど自社サイトを強化・量産したとしても、1つのドメインだけでネガティブサイトを画面外へ追い出すことには限界があります。
だからこそ、YouTubeや各種SNS(X、Instagramなど)、外部メディアといった完全に異なるドメインを多角的に展開する施策が不可欠です。
独立した別ドメインから動画や記事を発信することで、サイト多様性システムの制限を受けずに検索結果1ページ目の掲載枠を複数占有できるようになります。
これは、コアアップデートによってどれか1つのサイトが順位を落とした場合のリスク分散にもなり、ネガティブサイトの再浮上を長期的に防ぐ安定した防壁となります。
参考:Google Search Console サイト多様性システム
サジェスト対策や法的削除請求も併用する
どれほど強固なドメインやE-E-A-Tを備えたサイトを構築しても、検索アルゴリズムが存在する限り、コアアップデートによる順位変動のリスクをゼロにすることはできません。
だからこそ、アルゴリズムの変動に一切左右されない、逆SEO以外の別の手段も併用しながら風評被害対策をすることが重要になります。
その具体的な手段が、検索候補を最適化する「サジェスト対策」と、ネガティブサイト自体を消去する「法的な削除請求」です。
検索窓に企業名を入力した際に表示される「やばい」「ブラック」といったネガティブなキーワードを非表示にします。ネガティブな検索結果ページへユーザーを流入させないようにできるため、風評被害を防止する効果があります。
掲載内容に事実無根の権利侵害や名誉毀損が含まれる場合、Webサイトの管理者やプロバイダ、Googleに対して削除を求めます。ネガティブサイトそのものが検索結果から消去されれば、将来的なコアアップデートで再浮上するリスクをゼロにできます。
逆SEOを主軸としつつ、こうした別のアプローチを組み合わせることで、コアアップデートに脅かされない強固なネット風評被害対策を行うことができます。
コアアップデートに強い逆SEO業者の見極め方

逆SEOは高度なノウハウを要する施策ですが、中にはGoogleのガイドラインに反する手法や、一時的な裏技に頼る業者が存在するのも事実です。
そうした業者に依頼してしまうと、コアアップデートのたびにネガティブサイトが再浮上したり、最悪の場合は自社サイトの評価そのものを損ねたりするリスクがあります。
コアアップデートの影響に左右されない普遍的な信頼感と、正しい知識を持った優良業者を見極める基準を解説します。
- 「100%順位を落とせます」と断言していないか
- AIによるE-E-A-Tを伴わない低品質なコンテンツを作っていないか
- 不自然な被リンク施策を行っていないか
- コアアプデで再浮上した際のサポート・保証があるか
「100%順位を落とせます」と断言していないか
逆SEOは、自社でコントロールできない第三者のサイト(ネガティブサイト)の順位を相対的に押し下げる施策です。
さらにGoogleは年に数回のコアアップデートを実施しており、検索アルゴリズムの変化によって評価基準や順位の動向は常に変動します。
こうした仕組み上、どれほどSEO技術に長けた業者であっても「100%確実に順位を落とせる」「絶対に1ページ目から消去できる」と断言することは不可能です。
「100%」といった絶対的な成果をアピールする業者は、コアアップデートによる変動リスクを軽視しているか、契約を獲得するための誇大営業を行っている可能性が高いと言えます。
成果のリスクや不確実性についてもしっかりと説明し、客観的な見通しを提示してくれる誠実な業者を選ぶことが賢明です。
AIによるE-E-A-Tを伴わない低品質なコンテンツを作っていないか
AIを活用して記事を作成する業者の場合、生成された記事にE-E-A-Tがしっかり伴っているかを見極めることが重要です。
近年「AIで即日・大量にSEO記事を作成します」と謳う業者が増えています。
前提として、GoogleはAIで作成されたコンテンツ自体を否定しているわけではありません。
問題となるのは、専門家の監修や実体験といった一次情報が一切ない、AI任せの低品質な記事です。
E-E-A-Tを欠いたAIコンテンツは、コアアップデートのたびに「大量生成のスパム」や「付加価値のないコンテンツ」と判定され、評価が大幅に下落して施策自体が無駄になるリスクがあります。
そのため「安くて早い」という言葉だけに惑わされず、契約前に中身の伴った高品質な記事が作られているかを、実例のサンプルを見せてもらいチェックしましょう。
不自然な被リンク施策を行っていないか
自作自演や人工的な被リンク施策を行っている業者の場合、コアアップデートやスパムアップデートのたびに施策サイトが無力化され、ネガティブサイトが再浮上するリスクがあります。
かつては低品質なサテライトサイトを大量に作成し、そこから自作自演のリンクを送って無理やり順位を操作する手法が見られました。
しかし現在では、Googleのスパム検出システムの精度が高くなっており、不自然なリンクネットワークは即座に検知され、リンク効果が無効化されるかペナルティの対象となります。
一時的にネガティブサイトを押し下げられたとしても、アルゴリズムの更新によって不自然なリンクが一斉に見つかると、対策サイト群の評価が急落してネガティブサイトが再び1ページ目に舞い戻ってしまいます。
そのため、業者を選ぶ際は「どのようにリンクやドメイン評価を獲得しているのか」の手法を明確に確認し、リンク購入・自作自演に頼らない健全な運用を行っているかを見極める必要があります。
コアアプデで再浮上した際のサポート・保証があるか
コアアップデートによってネガティブサイトが再浮上した際、どのようなアフターフォローや再対策の保証が用意されているかといったサポート体制を契約前に確認することも重要です。
どれだけ完璧な逆SEO対策を行っていても、押し下げたネガティブサイトが再浮上してしまうリスクを完全にゼロにはできません。
そのため、単に「上位を押し下げたら終了」ではなく、変動が起きた後のサポートまで見据えているかを確認する必要があります。
- 再浮上時のリカバリー対応
一定期間内に再浮上した場合、追加費用なしで再施策を行ってくれるか
- 契約形態と保証条件の明確さ
成果の定義や、保証が適用される条件があいまいになっていないか
コアアップデートによる変動まで想定し、万が一の再浮上にも責任を持ってサポートしてくれる業者を選ぶことが、長期的に企業の評判を守ることにつながります。
Googleコアアップデートのよくある質問(FAQ)
Q:コアアップデートのタイミングは事前に予測できる?
正確な実施タイミングを事前に予測することはできません。
Googleのコアアップデートは、具体的な日時は実施されるまで非公開です。
ここ数年の傾向では、年に2〜4回ほど実施されていますが、時期や間隔が一定ではなく不定期であることが分かります。
- 2025年(3月・6月・12月)
- 2024年(3月・8月・11月・12月)
- 2023年(3月・8月・10月・11月)
- 2022年(5月・9月)
そのためアップデートが開始されたタイミングで、「Google Search Status Dashboard」で確認するしかありません。
いつ来るかを予測するのではなく、いつ来ても順位が崩れないサイト運用を日頃から徹底しておくことが重要です。
Q:コアアップデートによる順位変動の原因が分からない、どうすればいい?
順位変動の原因がどうしても分からない場合は、逆SEOの専門業者に分析を依頼するのも一つの手段です。
コアアップデートは単一の要素ではなく、コンテンツの品質(E-E-A-T)やドメイン評価、ユーザー体験、被リンク構造など、広範囲に及ぶ評価基準が複合的に見直されます。
そのため、Search Consoleを用いたアクセス解析や競合比較、最新ガイドラインへの照合といった専門的な分析なしに、自社だけで原因を特定するのは困難です。
独自判断で間違った修正を行うと、さらに評価を落とすリスクもあるため、実績のある専門家による多角的な診断を受けることを推奨します。
Q:コアアップデートのロールアウトとはどういう意味ですか?
ロールアウト(Rollout)とは、新しい検索アルゴリズムの更新プログラムを、全世界のGoogle検索システムへ順次展開・反映させていくプロセスのことを指します。
コアアップデートは影響範囲が膨大であるため、一瞬で処理が完了するわけではありません。
通常は「約1週間〜2週間程度」の時間をかけて段階的にデータが処理されます。
ロールアウト期間中は、日によって順位が激しく上下したり、一時的に評価が不安定になったりすることがよくあります。
そのため、アップデート開始直後の変動に焦って手をつけるのではなく、ロールアウト完了のアナウンスが出て順位が落ち着いた段階で、正式な影響度を測定し対策を講じるのが鉄則です。
まとめ:コアアップデートは常に変化を続けるため逆SEOも手法のアップデートが必要
Googleのコアアップデートは、検索ユーザーに高品質で信頼できる情報を届けるため、今後も不定期に実施されていきます。
評価基準が進化し続ける以上、ネットの風評被害対策である逆SEOにおいても「一度対策すれば終わり」という考え方は通用しません。
かつて横行していたペラサイトの大量生成や自作自演の被リンクといったブラックハットな手法は、現在のスパム検出システムやコアアップデートによって完全に排除されています。
こうした古いやり方に頼る逆SEOは、効果が出ないどころかネガティブサイトの再浮上を招くリスクしかありません。
これからのコアアップデート時代を勝ち抜く逆SEOには、以下のような本質的なアプローチが求められます。
- 高評価ドメインの活用(PageRankという検索システムのコアに関わる重要要素)
- E-E-A-Tの徹底強化(コアアプデのたびに強化取り締まりが激しくなっている要素)
- 検索画面の占有(サイト多様性システムを踏まえた対策)
- サジェスト対策や法的削除請求の併用(アルゴリズム変動の影響を受けない別の風評被害対策)
検索エンジンの進化に合わせて、逆SEOの手法も常にアップデートし続けることが重要です。
コアアップデートの波に揺らがない強固なWeb資産を育てて、万が一の再浮上にも柔軟に対応できる逆SEO環境を整えていきましょう。
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コアアップデートの仕組みに重要となった2026年発表のAI検索に関するGoogleの方針についても分かりやすくまとめたので、参考にしてください