電話帳ナビは、迷惑電話対策として多くのユーザーに利用されていますが、口コミ投稿による誹謗中傷や風評被害のリスクも存在します。
企業が通常の営業活動で使用する電話番号が、詐欺や迷惑電話と誤解されることで、経営に大きな影響が及ぶ可能性があります。
また、個人情報の漏洩や悪質な口コミによって風評被害を受けるリスクも否めません。
本記事では、電話帳ナビの評判から安全性や危険性、そして誹謗中傷や風評被害に対する対策について解説します。
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コンテンツ目次
電話帳ナビのアプリの評判は?

電話帳ナビという名前は聞いたことはあるけど、どんな会社が運営しているのか知っていますか?
ここでは、開発運営会社と、実際の利用者の評判を紹介します。
電話帳ナビのアプリの運営会社はどこ?
電話帳ナビのアプリは、株式会社ライドアンドコネクトが開発と運営を手掛けています。
株式会社ライドアンドコネクトは、その他にも医療用電子機器のファームウェアの開発、医療用検査機器の設計や開発というように、医療分野にも事業を展開しています。
従業員は1180名、本社は東京の丸の内です。(2024年時点 参考:会社HP)
上場企業ではありませんが、医療分野への事業展開や、電話帳ナビのアプリが2015年から続いているということもあり、信頼されている企業ということは分かります。
電話帳ナビのアプリ利用者の評判
それでは、実際の電話帳ナビのアプリ利用者の評判の声を聞いてみましょう。
この電話帳ナビが無料なのにめちゃくちゃ良いと聞いてインストールしたんですが、万人にオススメできる良さでした! これ誰?という電話、結構な割合で表示してくれるので安心感がすごい。
引用:X(旧Twitter)
電話帳ナビめっちゃ助かるわぁ…
調べなくても着信中に迷惑電話なの確認出来る引用:X(旧Twitter)
電話帳ナビ入れててマジでよかった
電話来た時画面にどこの番号か表示される
知らない番号からかかってきても基本無視するんだけどさっき出なきゃいけないところから気て本当に助かった…引用:X(旧Twitter)
知らない番号から着信があるたびに出るか出ないか迷ったあげく、あとでいちいち番号検索してる人いませんよね?そんなことしなくても『電話帳ナビ』をインストールしておけば電話がかかってきたらリアルタイムで迷惑電話かどうか判定してくれます。これマジ便利。
引用:X(旧Twitter)
知らない番号から電話が掛かってきたときに、相手がどんな会社や人なのか分からないと不安になります。
電話帳ナビなら、その場で相手の情報が表示されるので、安心して電話に出るか出ないかの判断が可能で、利用者の多くはそこを高く評価しています。
固定電話でも、アプリを入れているスマホに転送することで、電話帳ナビが判別して表示してくれるので便利です。

Appleストアに寄せられたアプリ評価は6919件で、5点満点中4.2点と高評価なのも頷けます。(2024年10月時点)
電話帳ナビのアプリの使い方

電話帳ナビのアプリは、AndroidとiPhoneで使い方が異なります。
特に始め方の設定の部分で大きな違いがあるので、そこを詳しく解説します。
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電話帳ナビ(Android版)の使い方は簡単
Android版の電話帳ナビは、Google play storeから電話帳ナビのアプリをインストールするだけで、すぐに使うことができます。
ただし、気を付けなければいけないのがデータ通信で通話を行っているSIMです。
楽天モバイルやLINEモバイルといった一部のSIMでは、電話回線ではなくデータ通信によって通話を行います。
電話帳ナビのアプリは、電話回線を元に機能しているためそのようなSIMでは、電話帳ナビは使用できません。

これはiPhone版にも言えることです。
電話帳ナビ(iPhone版)の使い方は少しややこしい
iPhone版の電話帳ナビは、Android版のようにインストールするだけではうまく機能しません。
iPhone版ではアプリのインストール後、正しく本体設定をする必要があります。
以下に設定手順を解説します。
電話帳ナビをインストール
「設定」を開く
「アプリ」をタップ(IOS17以前はなし、手順3へ)
「電話」をタップ
「着信拒否設定と着信ID」をタップ
電話帳ナビの設定項目が9つ表示されるのですべてONにする
電話帳ナビに戻り、下のメニューにある「保守」をタップ
「電話番号情報を更新」をタップ
100%になれば設定完了

通話画面のダイヤルで「099-999-9999」と入力して「電話帳ナビ:テスト番号」と表示されれば、正常にアプリが作動している証拠です。これが動作確認の代わりになります。
電話帳ナビの解約はできる?
電話帳ナビは解約できません。
そもそも登録していないからです。
電話帳ナビは、無料で会員登録もなく始められるのが大きなメリットです。
アプリをアンインストールさえすれば問題ありません。
また、アプリを利用したことで自分の電話番号が電話帳ナビに登録されたのでは?と心配する人もいるかもしれませんが、電話帳ナビにそのような機能はありません。
自分以外の第三者が自分の電話番号を勝手に登録していた場合は、表示されてしまいます。勝手に登録されたものを消したい場合は、電話帳ナビに直接削除依頼をすることになります。
電話帳ナビの料金は?

ここでは電話帳ナビの利用料金について解説します。
無料と有料とではできることが違うので、しっかりとポイントを抑えましょう。
電話帳ナビの無料でできること
電話帳ナビは無料で会員登録もせずに利用が可能です。
無料でできることは主に以下の3点です。
- かかってきた電話番号の即時判別と情報の表示
- 電話番号や名前による相手情報の検索
- 迷惑SMSのキーワードによる自動フィルタリング

SMSのフィルタリング機能は受信をブロックするのではなく、迷惑フォルダに自動で割り振る機能です。
電話帳ナビの有料でできること
電話帳ナビには有料のPRO版があります。
有料のPRO版の主な機能は以下の2点です。
自動着信拒否
広告の非表示
料金は契約期間毎に以下の通りに定められています。
月間 | 半年間 | 年間 |
360円 | 2,100円 | 4,000円 |

無料と有料の大きな違いは、着信を自動拒否する機能があるかどうかです。
電話帳ナビとWhoscallとの比較

電話帳ナビとよく一緒に比較されるのがWhoscallというアプリです。
Whoscallも迷惑電話の対策としてよく利用されるアプリなので電話帳ナビとの性能差が気になる人も多いと思います。
ここでは、電話帳ナビとWhoscallの違いが一目でわかる比較を表にまとめました。
電話帳ナビ | Whoscall | |
データ | 国内のデータベースを使用 | 世界中のデータベースを使用 |
無料機能 | 発信者情報の即時判別 電話番号情報の検索 SMSフィルタリング機能 口コミ投稿閲覧 | 発信者情報の即時判別 電話番号情報の検索 |
有料機能 | 自動着信拒否 広告非表示 | 自動着信拒否 広告非表示 SMSフィルタリング機能 |
料金 | 月額 360円 年額 4,000円 | 月額 350円 年額 3,000円 |
対応OS | Android、iOS | Android、iOS |
両社のもっとも大きな違いは、口コミが見れるかどうかです。
Whoscallでも電話帳ナビと同様に、発信者情報を判別して自動で着信拒否にする、最低限の迷惑電話対策の機能は備わっています。
ただし、Whoscallでは口コミの投稿閲覧機能がありません。
発信者の名前だけでは、相手が何をしている者なのか分からないことがあります。
例えば「保険の勧誘だった」みたいな口コミがあれば、具体的に相手がどんな人なのか想像することができるため、その後の対応も円滑に行うことができます。

データに関しても、日本で生活しているなら電話帳ナビの方が日本の電話番号情報に特化していておすすめです。
電話帳ナビの安全性や危険性は大丈夫?

電話帳ナビは、迷惑電話や詐欺に対する対策ができることから、その安全性に疑問を抱く人も少なくありません。
ここでは電話帳ナビを、安全性と危険性の両面から解説していきます。
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電話帳ナビは無料で会員登録もなく利用できる
電話帳ナビは無料で利用ができるため、お金の心配は必要ありません。
また会員登録のようなアカウント設定もなく、誰でも簡単に始めることができます。
このように利用に至るまでの敷居が低く、多くのユーザーに愛されており、Appleストアでのアプリ評価も4.3点(2024年10月時点)と高いです。
電話番号情報サイト、アプリ共に国内シェアNo.1
電話帳ナビは、電話番号情報サイト、電話番号判定アプリ共に国内トップシェアです。
その歴史は古く、電話番号情報サイトは2008年から、電話番号判定アプリは2015年からサービスを提供しています。
今まで識別した電話番号は約230億件にもなり、その膨大な蓄積データと長年培われた経験で、正確な情報を届けることを実現しています。

行政機関や企業にも利用されており、その信頼性の高さは間違いないでしょう。
口コミを参考にしてリスク回避
電話帳ナビでは、利用者による口コミの投稿と閲覧が可能です。
投稿には、通話後にアプリから投稿する方法と、電話帳ナビのサイトに直接投稿する2つの方法があります。
有料版では判別をして自動で着信拒否をする機能がありますが、無料版は情報が出るだけで着信拒否するかどうかは自分の判断になります。
例えば、最初は一度居留守を使って着信応答はせずに、口コミ情報で安全かどうかをしっかりと判断してから、安全であればこちらから電話を掛けなおすといった対策も可能です。

無料版でも口コミ情報を参考に上手く立ち回れば、リスク回避をすることができます。
着信拒否で迷惑電話を事前にブロック
完全に迷惑電話を受信したくないという場合には、有料版限定の自動着信拒否機能を活用しましょう。
例えば、お年寄りを狙った電話詐欺が多いですが、お年寄りのスマートフォンにこの機能を入れておけば、お年寄りが騙されるというリスクはほぼなくなります。
このように、自分以外の家族を守るための機能としても有効活用ができます。
無断登録による個人情報の漏洩の可能性
電話帳ナビでは、誰でも気軽に口コミが書けます。
ただその一方で、自分の電話番号に勝手に口コミを書かれることで、電話帳ナビのデータベースに電話番号が登録されてしまう恐れがあります。
例えば、自分が間違い電話をしてしまって関係のない人に電話を掛けてしまったことを、相手がそれを迷惑電話と捉えて、口コミを書き込まれる可能性があります。
もし、自分の知り合いやお客様が、電話帳ナビを利用していて自分の電話番号に迷惑電話と表示されてしまったら、それは大きな風評被害です。

口コミ登録されるだけで、リスクにつながってしまうので少し危険性を伴います。
過去の利用者や従業員による告発
電話帳ナビの口コミには、過去の利用者や従業員による告発投稿が含まれていることがあります。
中には、電話番号とともに悪評がセットで投稿されており、電話帳ナビの情報漏洩を指摘する声があるのも事実です。
口コミには企業への不満や誤解に基づく内容も多く、電話帳ナビに嘘の内容が書き込まれ、事実とは異なる情報が拡散するおそれもあります。
特に、退職時やサービス利用時に嫌な思いをした人がネガティブな口コミを投稿する傾向が強いです。
そうした悪質な口コミは、電話帳ナビアプリの評判が悪化する要因になることもあります。
口コミには、当時の労働環境に対する不満が書かれていることもありますが、その後に改善されているケースも少なくありません。
したがって、口コミの内容が現在の状況を正確に反映しているとは限らないため、利用者は電話帳ナビの使い方や内容を慎重に見極める必要があります。

過去の利用者や従業員による口コミは、企業の業績や採用活動など多方面に悪影響が出るおそれがあります。
速やかに事実確認を行い、必要に応じて電話帳ナビの運営会社に報告したり、場合によっては法的措置を検討することも重要です。
悪意のある第三者による意図的な書き込み
電話帳ナビの口コミには、競合他社や個人的な恨みを持つ第三者による悪意ある意図的な口コミもあります。
これらの書き込みは、事実に基づかない嘘の情報が含まれていることが多く、一見すると本当の体験談かのように見えるため注意が必要です。
競合や嫌がらせ目的の匿名投稿は、巧妙に作成されていることが多く、一見すると真実の体験談かのように見えることがあります。
特に従業員による投稿はリアリティがあるため、嘘の内容であっても実際に起きたことのような印象を抱かせることもあるため、注意が必要です。
また、事実無根の内容とともに電話番号が登録されるケースもあります。
純粋な営業目的の電話や購入者アンケートといった電話に対して、「詐欺」「迷惑」と感じ、口コミに投稿されてしまいます。
このような悪質な口コミは、電話帳ナビアプリを利用する企業や個人にとっては深刻な風評被害となります。

電話帳ナビアプリの評判には、身に覚えのない悪評や誤解に基づく投稿が紛れていることが多くあります。
そのため、利用者は内容の信憑性を見極めるなど、使い方に注意しなければなりません。
電話帳ナビに悪質な口コミを書かれやすい業種

電話帳ナビで悪質な口コミを書かれやすい業種は、営業電話が多い職種です。
営業電話を頻繁に行う業種では、正当なビジネスであっても「迷惑」「詐欺」と間違われるケースが多くなっています。
関連記事:ネットで悪評を流されたときの対処法と予防策を解説。企業・個人別に紹介
業種 | 悪質な口コミを書かれる理由 |
---|---|
不動産投資・売買の営業 | 営業目的が疑われやすく、受け手の警戒心が強いため |
金融機関のプロモーション | 金融機関からの電話に不信感を持ち、怪しいと感じる |
求人広告・人材紹介の営業 | 応募企業の情報を調べる求職者からも口コミされやすく、営業スタイルが批判されやすい |
通信・ライフライン営業 | 強引なセールスや聞き慣れない社名により、不審・迷惑と思われることが多い |
アンケート調査 | 内容に関係なく、迷惑と感じられることから口コミが投稿されやすい |
テレアポ代行者 | どこから情報をとってきたのかと不審がられ、口コミ投稿されることがある |
その他 (ECサイト営業・訪問販売など) | 一般的にネガティブな印象を持たれやすく、苦情につながりやすい |

これらの業種で活動する企業は、活動にあたり、予防策と既に書き込まれた口コミへの迅速かつ適切な対処が不可欠です。
口コミを定期的にチェックし、悪評を早期に発見できる体制を整えることが望ましいでしょう。
電話帳ナビでの悪評がサジェストや検索結果に表示された場合の対応

電話帳ナビでの悪評がサジェストや検索結果に表示されたら、まずは電話帳ナビの運営会社に削除依頼を出すことが基本的な対応といえます。
もし、削除申請がうまくいかなかったら、風評被害対策を行う専門業者に依頼することも方法の1つです。
アクシアカンパニーでは、ネガティブサイトの順位を押し下げる逆SEO対策や検索候補ワードの非表示化を行うサジェスト対策、関連キーワード対策などを行っています。
また、ウェブ上のネガティブな情報に対する包括的かつ専門的な対策と顧客に寄り添う丁寧なサポート体制が提供できるのも大きな魅力です。

Webサービスに苦手意識があるお客様でも安心して利用できるよう、丁寧なヒアリング・フォローを心がけているため、信頼できるパートナーとしても最適です。
電話帳ナビのよくある風評被害事例

電話帳ナビでは、その膨大なデータベースの中に自社の電話番号が存在しているだけで、いろんな風評被害を受ける可能性があります。
ここでは具体的な風評被害の事例を紹介します。
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詐欺などの迷惑電話と間違えられる
会社としては、普通の営業活動として行った電話が、詐欺と間違われる可能性があります。
基本的に人は、知らない番号からの着信応答には、まず「怪しい」という気持ちが大前提で対応をします。
そのため、決してこちらが詐欺を連想させるような言葉を使っていなくても、悪者だと決めつけられてしまう可能性は高いです。
電話を切った後に「怪しかった詐欺かも」のような口コミを投稿されてしまうと、次にその口コミを見た人がもうその番号からの着信を取らなくなってしまいます。

電話に出てもらえないと営業活動にも大きな影響が出てきます。
悪口や誹謗中傷を口コミに書かれてしまう
企業の営業活動によっては、電話による営業を主体としている企業もあるでしょう。
しかし「また迷惑な営業電話がきた」や「何回かけてくるんだ」など、利用者は知らない電話からの不満を、悪口や誹謗中傷に変えて口コミに書きこんでしまうことがあります。
このようなことを書かれてしまうと、電話帳ナビでの評価も下がり、電話帳ナビのアプリ利用者には迷惑電話として判定され表示されてしまう可能性が高いです。
電話帳ナビは月間3,000万人以上が利用する大手電話情報サイトです。
この利用者すべてに対して、営業活動ができなくなってしまうことは会社にとって大きな損害です。

一度悪いイメージが付いてしまうと、それを払拭することは難しくなります。
誤情報による着信拒否で機会損失
企業名が似ていたり、電話番号が似ている企業があり、その企業と間違って登録されたことで、怪しまれて着信拒否されたり、本来、自社にかかってくるお客様の電話が減ってしまうケースもあります。
電話帳ナビは、迷惑電話対策として使われることがメインですが、中にはタウンページのように電話帳として利用している人もいます。
そのような人が、自社に電話を掛けてきて違うところに繋がったことで、自社のサービスを受けることをあきらめてしまったら、それは大きな機会損失です。
このような損失は、可視化されないので被害の大きさも分かりにくく、早めに誤情報に気づくことが大切になります。

登録されている企業の情報などが違う場合、該当ページの下の「登録情報の更新」から、正確な情報を申請することで更新してもらうことができます。
電話帳ナビで悪質な口コミが放置される理由

電話帳ナビでは、嘘や誹謗中傷、情報漏洩といった悪質な口コミが放置されているケースが少なくありません。
電話帳ナビで悪質な口コミが放置される理由には、投稿内容の真偽を確認する難しさや表現の自由などさまざまな要因が絡み合っています。
ここからは、電話帳ナビで悪質な口コミが放置される理由について1つずつ解説します。
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口コミ内容の真偽を確認できない
運営側が口コミの事実確認を行わないことも、電話帳ナビで嘘や情報漏洩などの悪質な口コミが放置される理由の1つといえます。
電話帳ナビの口コミは、誰でも自由に投稿することが可能です。
たとえ事実無根の内容であったとしても、受け手の主観に基づいて投稿できてしまいます。
純粋な営業の電話やアンケート調査の電話であっても「詐欺」「迷惑会社」といった内容で書かれてしまうのが、まさにこのケースです。
このように、個人の主観に基づいて投稿された口コミは、「個人の意見」として許容されやすいといえます。

企業側から見れば事実無根や誇張された表現であっても、電話帳ナビの運営会社側が個々の口コミの真偽を客観的に判断するのは難しいという現状があります。
匿名投稿のため投稿者責任が曖昧
電話帳ナビアプリに悪質な口コミが放置される背景には、匿名投稿による投稿者責任の曖昧さがあります。
電話帳ナビアプリは、ユーザー参加型で誰でも匿名で投稿することが可能です。
アカウント認証も不要な場合が多いため、悪質な内容でも投稿者に対するペナルティが働きにくいといえます。
匿名性で投稿できるシステムは「バレないだろう」という心理を働かせ、誹謗中傷やデマなどの嘘の口コミを生む要因にもなっています。
ただし、名誉毀損や侮辱罪に該当する可能性のある悪質な口コミは「発信者情報開示請求」により投稿者を特定することも可能です。
2022年10月の法改正により、手続きは簡略化されてきていることから、より投稿者の特定がしやすくなっています。
参考:総務省

そのため、必要な場合は法的措置を用いて適切に対処することが大事です。また、発信者情報開示請求を行う場合は、弁護士に依頼する必要があります。
表現の自由との兼ね合いで削除に慎重
サイト運営側の消極的な対応も、悪質な口コミが放置される原因の1つです。
サイト運営側は「過度な削除」による炎上や批判を避けるために、口コミ削除には消極的になりがちです。
そのため、批判的な内容であっても「主観的意見」として残すことがあります。
このような投稿者の表現の自由を尊重した対応は、他サイトでも見られます。
たとえば、Googleの口コミでは、コメントが一切ない星1の評価も投稿者の表現の自由尊重のため、削除依頼しても削除してもらえないことがあります。

このように運営側の対応によっては、事実と異なる口コミであっても長期間掲載される可能性があります。
削除依頼の内容が不十分
通報や削除依頼の際に、具体的な理由や証拠、対象表現を明確に記載していない場合、正当な依頼でも却下される可能性があります。
削除依頼をする際は、どの部分が名誉毀損や侮辱罪などに該当するのか、法的根拠に基づいて申請をすることが重要です。
個人で削除申請しても法的根拠に基づいて削除依頼するのが難しい場合は、弁護士に依頼する方法もあります。
弁護士であれば法的根拠に基づき、明確な理由を提示して削除依頼をするため申請が通る確率が高くなります。

弁護士に依頼する場合、長期間のサポートを必要とするため、費用がかかることがあります。
費用は事前に確認し、慎重に検討することが望ましいでしょう。
口コミ投稿が自動反映され、監視が追いついていない
口コミ投稿が自動反映され、監視が追いついていないことも、電話帳ナビアプリで悪質な口コミが放置される理由の1つです。
電話帳ナビアプリは、ユーザー参加型で口コミが投稿されるため、その情報がリアルタイムで反映されるといった速報性があります。
その速報性は非常に高く、24時間で数百万件の電話情報が更新されるほどです。
参考:電話帳ナビ
電話帳ナビでは、AIによる自動監視システムを導入しており、通話内容で信頼性が低いと判断した投稿は自動削除されています。
しかし、電話帳ナビには膨大な量の口コミが投稿されるため、AIであってもそのすべてを適切に判断するのは難しいのが現状です。

また、通報や違反チェックは目視対応であるため、削除依頼が通らないと永久に放置されることになってしまいます。
電話帳ナビの悪質な口コミの削除方法

電話帳ナビで、風評被害に繋がるような悪口を書かれてしまったら、すぐにその口コミを削除したいと思いませんか。
ここでは電話帳ナビでの口コミ削除の方法について解説します。
電話帳ナビで削除されやすい口コミ
電話帳ナビアプリで削除されやすい口コミは、主にサイトの利用規約に違反する内容や他者の権利を侵害する内容であると考えられます。
具体的には、以下の口コミが削除対象となる可能性が高いです。
削除理由 | 具体的な内容と具体例 |
---|---|
公的機関・専門家からの指摘 | 弁護士から「名誉毀損に該当」との通知が来た口コミ |
権利者からの権利侵害申告 | 「この内容は私のプライバシーを侵害しています」と本人から申し立てがあった口コミ |
利用規約違反 | 虚偽の情報 例:「この会社は詐欺です」 誹謗中傷 例:「最低の最悪クズ人間」 権利侵害 例:無許可の顔写真つきの投稿など 評価の操作 例:同じ内容の投稿を複数のアカウントから投稿し、評価を下げる 犯罪関連 例:「こうすれば警察にバレずにできます」 法令・公序良俗違反 例:差別的発言、暴力的・性的表現など 不当な差別・名誉毀損 例:「○○人は信用できない」 スパム投稿 例:「ああああああああ」など意味不明な投稿 ウイルス等の掲載 例:ウイルス感染を狙うリンクを含む投稿 |
サイト管理者による判断 | 内容が不明確だが印象を悪くする投稿 |
違法な権利侵害 | 「この人の住所は○○」「見た目が気持ち悪い」など ※特に注意が必要 |
特に、名誉毀損や侮辱、プライバシーの侵害などの違法な権利侵害に該当する口コミは法的措置の観点から、削除されやすいといえます。

削除申請をする際は、どのような権利侵害が具体的に行われているのかを明確に記載しましょう。
悪い口コミを不適切情報として通報する
電話帳ナビでは、利用規約に違反している口コミがあれば、その口コミを通報することができます。
該当の口コミ欄の右下の「不適切情報の通報」から通報が可能です。
通報には、口コミ情報社との関係、名前、メールアドレス、電話番号の入力が必須になります。
これらは、メッセージ欄にテンプレートとして記載されているので、その指示通りに入力した上で、口コミのどの部分がどのように不適切なのかということを丁寧に説明をしましょう。

規約違反が認められれば、削除される可能性があります。
お問い合わせに削除依頼をする
通報ではなく、直接お問い合わせフォームに削除依頼を申し込む方法もあります。
お問い合わせフォームは、電話帳ナビのトップページの一番下にあります。
問い合わせには、事業者名、名前、電話番号、メールアドレスの入力が必要です。
また2000文字以内と制限があるので、なるべく簡潔にわかりやすく説明することが大切です。
削除依頼の書き方の例文
ここでは、お問い合わせフォームに実際に書く削除依頼の例文を紹介します。
必要であれば、そのままコピー&ペーストして中身だけ変えていただいても問題ありません。
ぜひ、ご活用ください。
〇〇株式会社の△△と申します。
この度、口コミの削除依頼をお願いしたくご連絡させていただきました。
事業者名:〇〇株式会社
指摘箇所:「電話先のAという人間は態度が悪くキモイ、内容も詐欺で間違いない!」
口コミ投稿時間: 年 月 日 時 分
口コミURL:https://www.telnavi.jp/……………
指摘箇所は、サイト利用規約の第8条(禁止行為)の(4)(5)(6)に当たります。
これらはプライバシーの権利侵害、誹謗中傷、また当社は詐欺などはしておりませんので、虚偽の情報です。
会社の経営に悪影響を及ぼすため、早急な削除対応をお願いいたします。

実害が出ているのであれば、その内容を書き加えるとより効果的です。
削除できなかった場合の風評被害対策

不適切な口コミの報告や、削除依頼をしたとしてもそれを削除するかどうかは電話ナビの判断によります。
ここではもし削除されなかった場合、他にできる対策について解説します。
エンタープライズサービスで口コミを非表示にする
電話帳ナビには、エンタープライズサービスという事業者専用の有料サービスがあります。
エンタープライズサービスの主な機能と料金は以下の通りです。
機能・サービス | 月額料金 |
事業者名編集 | 14,000円(税込) |
クチコミ全非表示 投稿禁止機能 | 24,000円(税込) |
PR登録機能 | 12,000円(税込) |
迷惑電話度非表示機能 | 10,000円(税込) |
この中の、クチコミ全非表示と投稿禁止機能を使えば、悪い口コミが表示されなくなり、その後の投稿も禁止できるので、風評被害を最低限に抑えることができます。
登録者情報やPR文を編集する
こちらもエンタープライズサービスの中の一つですが、登録者情報やPR文を編集することができます。
自社のサービス内容を正しく伝えることができれば、勘違いや悪質な口コミだけで決めつけられた悪いイメージを払拭することが可能です。
ただし、これらすべてのサービスを利用していくとなると、それなりの費用は掛かってしまいます。
またやめてしまったら、すぐに悪い元の状態に表示が戻ってしまうので、根本的な解決に至っているとは言えないかもしれません。
口コミではなく電話番号の削除依頼をしてみる
先ほどの項目では、口コミに対して削除依頼をするように解説しました。
今回はそうではなく、そもそも電話帳ナビに無断で電話番号や事業者情報が登録されていることに対して、個人情報の観点からプライバシーの侵害を訴えて削除依頼するのも一つの手段かもしれません。
つまり、登録情報そのものを削除してもらうことで、口コミも道連れで消してしまうということです。
ただし、電話帳ナビも悪用するためにその情報を公開しているわけではなく、またそれらの電話番号情報が会社としてオープンに公表されているものだと、プライバシー侵害には当たらず削除に応じてもらえる可能性は低いかもしれません。
やらないよりはやってみる価値はあるくらいの気持ちで、削除依頼してみましょう。

削除依頼すること自体に、こちらのデメリットはありませんから、やれることはやってみるのが一番です。
仮処分を申し立てて削除命令を出してもらう
何をやっても上手くいかなければ、最後の手段として法律の力を借りましょう。
裁判所に仮処分を申し立てることで、削除命令を出してもらうことができます。
電話帳ナビの口コミは匿名で、誰が書き込んだものかはわからないので、発信者情報の開示を行って相手を特定する必要があります。
関連記事:SNS誹謗中傷を逮捕事例から弁護士相談まで徹底解説!

これらの手続きは弁護士の依頼が必要です。時間やお金も掛かるので、費用対効果をよく考えてから依頼しましょう。
電話帳ナビの誹謗中傷や風評被害対策のまとめ
電話帳ナビは、迷惑電話対策や発信者情報の判別に便利なツールです。
ただ一方で、口コミ投稿により誤解や風評被害を招くこともあります。
特に悪質な口コミや誹謗中傷が企業の評価に悪影響を及ぼす場合は、利用規約違反の通報や削除依頼を行い、必要に応じてエンタープライズサービス等を活用することが有効です。
万が一、削除依頼が通らなかった場合には、法律を通じた仮処分の申し立ても検討の一つです。
適切な対策を講じることで、風評被害を最小限に抑え、安心して電話帳ナビを利用できる環境を整えましょう。
#電話帳ナビ #電話帳ナビ対策
悪質な口コミの削除方法や削除できない場合の対策を抑え、風評被害に備えていきましょう。